2025年10月31日🕊️ 米日財団とともに。「日本子ども若者プラットフォーム」始動# News
——“お金が循環する支援”で社会を変える新しい挑戦
貧困、孤立、虐待など、子どもや若者の社会問題が年々深刻化しています。私たちは、こうした課題に挑むNPOを、単発の寄付ではなく「循環するお金」で支える新しい仕組みが必要だと考えました。
2025年10月、米日財団(U.S.-Japan Foundation)の協力のもと、 私たちは「日本子ども若者プラットフォーム」を立ち上げました。サンカクシャ、DxP、Learning for All 、むすびえ、ピースウィンズ・ジャパンの5団体が手を取り合い、民間の寄付・投資・融資を組み合わせて、持続的に支援を広げていく日本初の“社会的資金循環モデル”です。

米日財団とともに、未開拓の社会分野を育てる
今回の取り組みは、米日財団からの約3億円の無利子融資によって始まりました。
米日財団のローレンス・K・フィッシュ理事長は、米国ではソーシャルセクター(非営利・社会貢献分野)が経済の約16%を占める一方で、日本ではまだ1%にとどまっている現状を踏まえ、「この未開拓の成長領域を育てたい」と賛同してくださいました。
私たちはこの思いを共有し、「社会的投資が社会の信頼をつくる」ことを共に示していく決意です。米日財団にとっても、このプロジェクトは“社会変革への投資”であり、民間がリスクを取りながら、信頼をベースに課題解決を進めていく新しい挑戦となります。
私たちピースウィンズ・ジャパンは、この理念のもと「寄付で終わらない“循環する支援”」の実現を目指し、各団体とともに、取り組みを前進させていきます。

👥 現場の声が生んだ「持続的な支援の仕組み」
このプラットフォームに参加している5つの団体はいずれも、子どもや若者のそばで課題に向き合い続けてきた仲間たちです。
サンカクシャは、頼れる大人がいない若者に居場所と仕事、住まいを届けてきました。 DxPは孤立する高校生や若者にオンラインでつながる機会をつくり、 Learning for Allは教育の機会を失った子どもたちを現場で支え、 むすびえは全国の子ども食堂と地域の支え合いの輪を広げています。
ピースウィンズ・ジャパンは、被災地での子ども支援をはじめ、児童養護施設の子どもたちに留学や学習、異文化交流など教育や新しい体験の機会を提供しています。
それぞれの現場が持つ知見と信頼を束ね、「支援が途切れず、次の世代にまでつながる仕組み」を共に築く。この連携こそが、日本子ども・若者プラットフォームの本質です。

💡 “共創ファイナンス”で社会を動かす
私たちが目指すのは、寄付・ふるさと納税・投資・基金運用などの多様な資金を一体化し、
お金が「使われて終わる」のではなく、「社会の中を循環する」仕組みをつくることです。
このモデルでは、融資を受けたNPOが事業を成長させ、返済した資金が次の団体や事業に回ることで、 新しい支援が生まれていきます。社会課題を“支援する側”と“される側”に分けず、すべての関係者が参加できる「共創のファイナンス」です。
また、私たちは透明性と信頼を大切にしています。どのようにお金が使われ、どのような成果が生まれているのかを、誰もが確認できる仕組みを整えていきます。
この社会的投資の仕組みを「未来への基盤投資」として確立し、日本のソーシャルセクターを大きく成長させて、子どもや若者の様々な課題を解決していきたいと考えています。

🤝 経済界・企業の皆さまへ:ご一緒にこの輪を広げましょう
このプラットフォームは、米日財団やNPOだけの取り組みではありません。私たちは、「子ども若者支援を社会全体の投資テーマにする」ことを目標に掲げ、経済団体や企業、自治体、個人投資家の皆さまと連携し「社会的投資の新しいマーケット」を共につくっていくことを目指していきます。
企業がこの動きに加わることで、地域や社員との関係が深まり、事業を通じて社会への貢献を実感できるようになります。
社会を支える“もうひとつの経済”を育てるために、経済界・企業の皆さまの参加を心からお待ちしています。 この取り組みに加わっていただくことが、子どもや若者の未来を支える確かな一歩になります。
🌏 目指す未来:100億円規模の共創基金へ
「日本子ども若者プラットフォーム」は、資金を循環させながら新しい支援モデルを実証し、寄付文化と社会的投資を両輪で回していくことで、100億円規模の共創基金を目指します。
そしてこの挑戦を通じて“社会の信頼を可視化”させて共感が連鎖する共創の輪を広げ、誰も取りこぼさない社会を実現していきます。
寄付で終わらせず、次の支援へとつなぐ――
このプラットフォームは、そんな新しい社会モデルをつくるための挑戦です。米日財団とともに、そして多くの仲間とともに、子ども・若者が希望を持って生きられる未来を創っていきます。

