【 連携事例紹介 】// Contents
ピースウィンズが復興支援活動を続ける大船渡市山火事の被災地では、味の素株式会社様、公益財団法人味の素ファンデーション様からのご協力のもと、仮設住宅やみなし仮設住宅を1軒ずつ訪問しながら、生活相談の活動を続けています。今回は、私たちの支援活動に味の素株式会社東北支社の皆さまが同行くださいました。

ご支援いただいた調味料のセットとレシピ本。
生活相談支援とは?
岩手県大船渡市山火事の発生から約4か月が経ち、現在、被災された方の多くは、避難所での生活を経て、仮設住宅やみなし仮設住宅で暮らしています。私たちは、発災直後の緊急支援から始まり、生業支援や家電支援を実施してきました。
▶岩手県大船渡市山火事 緊急支援活動内容はこちら
現在は大船渡市の現地スタッフを中心に、被災された方々のお宅を訪問し、生活のお困りごとをヒアリングして適切な支援に繋げる生活相談支援を展開しています。生活相談支援の中では、味の素様、味の素ファンデーション様からご支援いただいた調味料セットやレシピ集をお渡しし、食生活に関するヒアリングの一助とさせていただいています。味の素ファンデーション様が作成されている「ありがとうレシピ集」は今までの被災者支援活動の料理教室で活用されたメニューをまとめたもので、手軽な食材で簡単につくることのできるレシピが紹介されています。
味の素様に生活相談支援活動に同行いただきました
今回の味の素様同行のもとの生活相談支援では、仮設住宅を訪問する前に、ピースウィンズ現地スタッフが、皆さまと実際に被災地を歩きながら山火事の被害についてご説明しました。

山火事被害について現地スタッフからご説明

山火事の被害を受けた倉庫の様子
その後、仮設住宅を訪問して日常生活でのお困りごとについてヒアリングを実施しました。被災された方々は、今後の住宅再建の目途が立たない不安をお話されることも多く、復興への道のりの難しさがありました。

被災地支援活動から生まれたレシピ集をお渡し
時間をかけてお話をする中で、大船渡の食の豊かさや、約6年ぶりに開催される大船渡市綾里地区のお祭りにかける想いなど、様々なお話をうかがうことができました。
「調味料はいくつあっても助かる。お手紙もあり、とても心があたたくなった」
「現在3世帯で暮らしている為、レシピ本が見やすくてとても良い。簡単な料理を作ってみたい」という声が聞かれました。
味の素東北支社の皆様には、被災状況の確認、仮設住宅の訪問とまる1日をかけて、私たちの支援活動に同行いただきました。
「現地を訪れ、想像を超える被害の大きさに言葉を失った。避難を余儀なくされた皆様の心中を思うと胸が痛む。その中でも前を向こうとする被災された皆様の姿に触れ、「食」を通じて少しでも力になりたいと改めて感じた。」
「物資を届けるだけではなく、寄り添い、話を聞き、その声を広く伝えていくことも、支援の大切な一歩だと実感した。」
「現場を訪れないと分からないことが多いと実感した。大船渡をまた訪れたい。」
とのお言葉をいただきました。

地元の方から獲れたてのホヤをお土産にいただきました
今回は、物資の提供にとどまらず、企業の皆さまに支援現場にお越しいただけたことは、私どもにとっても貴重な経験になりました。皆さまが、被災された方々のお話に、真摯に耳を傾けられたからこそ、その場でお伺いできた話も多くあったと思います。この度は、遠路おこしいただき、また日頃から私どもの活動を支えてくださり、誠にありがとうございます。
当日の様子を東海新報様で取り上げていただきました
ほんだし、コンソメ、がらスープ……味の素㈱が製造する調味料やインスタント食品、レシピ本が、大船渡市大規模林野火災で被災し建設型仮設住宅へ入居した方たちに届けられました。〝おいしいものを食べて元気になって〟の思いが込められており、受け取った方も添えられたお手紙などに感激していました pic.twitter.com/Dhy7LnEq0L
— 東海新報(仮) (@tohkai_joshibu) July 9, 2025
味の素ファンデーション様にお礼におうかがいしました
企業・団体からのご支援には、金銭的な寄付のほか、社員ボランティアの派遣、物資の寄贈など様々なかたちがあり、近年、参加型の支援や本業を活かした協働が広がりつつあります。ピースウィンズでは、こうした企業の様々な社会貢献ニーズに応え、企業人の皆さまに社会課題の現場を知っていただく機会を設けながら、ご一緒に支援を届けることを大切にしています。もしご興味がございましたら、まずは企業連携担当までお問い合わせください。