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2025年6月10日
お知らせ
事例紹介
Airbnbの世界初となる災害対策プログラムにパートナー団体として参画します
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空飛ぶ捜索医療団を運営するピースウインズはこの度、世界最大級の宿泊予約プラットフォーム「Airbnb」が世界に先駆けて日本で開始する災害対策プログラムのパートナー団体となりました。
本プログラムは、47都道府県全てに宿泊施設のネットワークを有するAirbnbが、ピースウィンズを含む支援団体と連携し、支援の確定から24時間以内に緊急避難先を提供するものです。
日本での運用開始を皮切りに、今後、オーストラリアやヨーロッパ、米国などにも展開が検討されています。
▶Airbnb Japan株式会社のリリースはこちら

6月9日(月)、世界各地で難民や被災者への宿泊提供に取り組む非営利団体Airbnb.org代表のクリストフ・ゴーダー氏とともに、空飛ぶ捜索医療団リーダーの稲葉がメディア向けイベントに登壇し、パートナー団体の立場から期待することや災害支援現場でのニーズについてお話させていただきました。

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令和6年能登半島地震の現場では、車椅子に長時間座ったままの態勢で過ごしている方など、より適切な生活環境、特別なケアを必要とする方に多く出会いました。いち早く現場に入る空飛ぶ捜索医療団の役割はまず、そうした方々の宿泊ニーズを拾い、繋ぐことにあります。

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また、本プログラムは、被災者・避難者の方々のみならず、支援者も対象としています。
私たちは、2025年2月の岩手県大船渡市での山火事支援の際、実際にAirbnbより宿泊提供を受けて活動しました。約2週間の滞在では、支援をする側の体調管理・休息の確保や費用軽減に繋がったことはもとより、ホストの方からも「後方支援をする機会になって良かった」と喜んでいただけたことが印象的でした。

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災害時には、避難所の運営や行政手続きなどの対応に追われる被災自治体の職員なども、被災者でありながら支援者を兼ねる立場に置かれ、十分な休息をとれない状況に陥るリスクがあります。今回のプログラムは、これまであまり光が当たることのなかった「支援者の支援」をカバーしているという側面ひとつとっても、大きな広がりを持つものと考えています。

都市部でばかり起きるとは限らない自然災害。
私たちは、医療過疎地への人材供給などをつうじて地方が抱える過疎化・高齢化の問題に向き合う立場からも、地方の空き家の利活用と災害対策に両輪で取り組める可能性を持つ民泊の仕組みに期待しています。
これからも、AirbnbおよびAirbnb.orgの皆様と対話を重ね、より柔軟な災害支援、共創による社会課題の解決に取り組んでいきます。

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