ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2007.10.11

コーヒー生産者対象に公文式算数教室

東ティモール 海外人道支援

東ティモールでのコーヒー生産者自立支援の一環として、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、公文教育研究会と協力し、公文式による生産者の基礎学力向上事業を開始しました。エルメラ県レテフォホ郡の2カ所で、コーヒー生産者の女性30人を対象に、公文式の算数・数学の教材を使用した教室を週2回開催し、読み書きや計算力の向上を図ります。

問題に取り組むコーヒー生産者の女性たち

問題に取り組むコーヒー生産者の女性たち
(C)Peace Winds Japan

コーヒーの収穫作業も一段落し、生産者組合「カフェ・タタマイラウ」の女性グループの活動も新たな局面を迎えました。女性たちの多くはこれまできちんとした教育を受ける機会がなく、読み書きや計算ができません。生産者の収入は向上しているのに、家計の管理がしっかりできず、お祭りでの高額な出費や、100%の利子が付く高利の借金によって、生活の改善が足踏みしているのです。読み書きや計算力を身につけ、家計を管理することができるようになれば、お金を計画的に使うことが可能になります。
現地のこうした状況を知った公文教育研究会が今回、活動の趣旨に共感し、コーヒー生産者を対象とした基礎学力向上事業に協力してくださることになりました。公文式は、一人一人の能力に沿って、それぞれの内容を学習し、少しずつ自信と能力を高めていくことを目指す学習法のため、学校に通うことができず、そのことを恥ずかしく感じている現地の女性にとっても無理なく始められることも導入の理由です。
教室の開始に向け、当面の講師となるPWJスタッフ4人が公文式の教授法などについてのトレーニングを受講し、開講前には現地で東ティモール人スタッフとともに教室運営に関する指導も受けました。

教室についての打ち合わせPWJスタッフによる指導

写真左:教室についての打ち合わせ
写真右:PWJスタッフによる指導
(C)Peace Winds Japan

教室は9月24日、6つの女性グループのうち、早期にコーヒー収穫作業の終了した2グループ、約30名を対象に始まりました。トレーニングを受けたPWJスタッフが講師をつとめ、東ティモール人スタッフが通訳と採点などを行います。ペンを持つ機会さえほとんどない女性たちにとっては、学習はペンを握ることからスタート。最初の学力診断テストでは、ちょっと苦い顔をしていたものの、事業が始まって2週間足らずで、まっすぐ線を引けるようになり、笑顔を見せるようになってきました。
参加者の1人で、助産師としても働くベンディータさん(45歳)は「朝から晩まで畑仕事や家事、子育てなどで家から出ることはあまりありません。週2回のこの教室は私にとって、近所の女性たちといろいろな話もできる大切な時間です」と話し、教室を楽しみにしています。
これからクリスマスまで、毎週2回の勉強を続け、四則計算ができる学力を身につけることを目指します。また、教室が女性たちにとって、家庭問題を話し合ったり、いろいろな情報を交換し合ったりできるような場になることも期待しています。

慣れない手つきでペンを走らせる

慣れない手つきでペンを走らせる
(C)Peace Winds Japan

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