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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2021.8.5

【スリランカ】スリランカと神石高原町をオンラインでつなぐ有機農業研修がはじまりました

スリランカ 海外人道支援

ピースウインズ・ジャパン(PWJ)は、日本の地方の技術と経験を活かした国際協力をすすめています。2018年より、スリランカから農業局職員やPWJスタッフを招聘し、本部拠点の広島県神石高原町において有機農業研修を実施してきました。スリランカでは、ますます有機農業の需要が高まっていますが、コロナ禍で日本での研修が難しくなり、オンラインで開催することになりました。
研修は、2021年7月から2022年2月まで計7回行う予定です。第1回は、日本時間7月27日17時から開始しました。スリランカ側では、東部州トリンコマリー県農業局の講堂に農業局長と県内各郡の農業指導員計9名、及びPWJ現地事務所スタッフが集まり、日本側は、神石高原町の株式会社TANABE FARM(田邊ファーム)の農場および事務所に、ファーム代表の田邊真三さんとPWJ本部スタッフが集まりました。
 


スリランカの会場でオンライン研修を受ける農業局職員

 
17時から田邊真三さんの案内で、田邊ファームの水田や野菜栽培の農場を巡回してオンライン映像で映しながら説明をしていただき、その後、ファーム事務所に移動して質疑応答というスケジュールでした。
 


右が田邊ファーム代表の田邊真三さん。
左奥でカメラを持っているのがタミル語、英語、日本語の通訳をするPWJスタッフのニッティさん

 

田邊ファーム職員の妹尾さんからの説明
 

田邊ファーム代表の田邊真三さんから稲作の有機栽培について説明

 
スリランカ側の農業局長からは、「スリランカ政府は化学肥料や化学農薬の輸入を全面ストップした。化学肥料や化学農薬に頼らない農法を教えてもらいたい。有機農業をどうやってすすめていくか、アドバイスがほしい。」という冒頭のあいさつがありました。農業指導員からは、田邊ファームでどんな農作物を栽培しているのか、水田ではどれくらいの収穫量があるか、どのくらいの頻度でどれぐらい有機肥料を投入するか、どのように病害虫を防ぐか、どのように除草しているのかなど、具体的な質問が次々に出されました。
現在のコロナ禍はスリランカの人々の生活や経済、国家財政にも大きな影響を与えています。海外からの化学肥料の輸入に頼らないで食糧の自給率を高めていくこと、国内の材料を使った有機肥料の確保に迫られています。2021年6月、国民の健康を守るためという理由で、大統領は世界に向けてスリランカが有機農業を推進していくことを打ち出しました。農家も農業指導員も、これまで化学肥料や農薬に頼って農業を営んできたため、有機農業の実践的な知識を得たいと望んでいます。今回の第1回目の研修で、その切実さを感じました。
 


ファーム内の巡回の後、事務所においてスリランカからの質問を受ける

 
第2回目の研修では、スリランカ側より、自国での稲作や野菜栽培のやり方を紹介していただき、共有された現地の状況に対して質問やコメントを返しながら、双方に共通する、あるいはスリランカに特有の課題を抽出していきたいと思います。7回シリーズの研修を通して、有機農業の栽培、収穫、販売のひととおりを網羅します。研修中に具体的な質問や問題意識が生まれ、その疑問や問題を一つ一つ解決しながら、スリランカで有機農業を行う上で、実践的に役立つ知識を得ていきます。
 
(PWJ広島本部 アジアマネージャー 束村 康文)
 
※本研修に関わる活動は、神石高原町とPWJで、自治体国際化協会の国際協力モデル事業として受けた助成金と、個人・法人の皆さまからの寄付金により実施しています。

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