ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2009.5.8

スーダン南部水事業、100本目の井戸が完成!

南スーダン 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)がスーダン南部で緊急支援を開始して、もうすぐ3年になります。この間にPWJが完成させた井戸の数が、5月4日、ついに100本に達しました。乾期終了まで井戸建設は継続中で、そのすべてが完了すれば、PWJがつくった井戸は合計で105本にもなります。

井戸の水にあたる子どもたち

井戸の水にあたる子どもたち
(C)Peace Winds Japan

完成させた100の井戸はジョングレイ州の4郡に広く分散しているため、一番離れている井戸同士の距離は200km以上にもなります。小学校の井戸、辺境の村の井戸、人びとでひしめく町の中の井戸、難民の帰還先の村の井戸……、設置に至った経緯や設置を決めた理由はさまざまですが、何度も何度も足を運んで作った井戸ですので、それぞれに印象深いものがあります。100匹のヒツジを飼っているような気持ちに近いかもしれません。
PWJのスタッフは、すべての井戸について、少なくとも5回は訪問しています。これはPWJが特にこだわっている点でもあります。最初の調査(アセスメント)から始まって、村との打ち合わせ、互いの責務を記した覚書の締結、掘削地を決める地質調査、実際に井戸が掘られている間の現場監督、そして、完成後の引き渡しのときに行う井戸管理研修です。完成後、さらに状況確認(モニタリング)のために訪れることもあります。

悪路を行くPWJ車両

悪路を行くPWJ車両
(C)Peace Winds Japan

井戸を訪問しようとしてもチーフ(長老)が留守だったり、道が悪くて(あるいは無くて)たどり着けなかったり、一筋縄ではいかないことも多くあります。しかし、これだけ時間をかけることで、事業地を選ぶときに犯しがちな過ちを防ぎやすくなります。たとえば、すでに村の中に井戸がある、あるいはすぐ近くに井戸があるのに村がもう1本井戸がほしいと思っている場合です。一度の訪問では、「村には井戸がないので本当に困っている」という声を鵜呑みにしてしまうかもしれませんが、「最短距離にある、ふだん使っている井戸を教えてください」という質問を別々に複数の人にして、その井戸まで案内してもらったり、近所の村に行って情報収集をしたりします。その結果、「あ、こんなところに井戸が!」と発見し、改めて調査をし直したこともありました。

村人からのヒアリング

村人からのヒアリング
(C)Peace Winds Japan

「村に井戸が1本だけだなんて、人口の多い場所はどうするのか?」と思われるかもしれません。しかし、ユニセフ(国連児童基金)の調査によると、南スーダン10州の中でもPWJが活動するジョングレイ州は水のニーズが最も高い地域です。南スーダンの中でもとりわけ安全な水が手に入りにくく、村に1本も井戸がない、片道2~3時間かけて水くみに行く、という村の方が多いのです。1本の井戸でも、村の人びとにとっては大きな変化なのです。

完成した井戸

完成した井戸
(C)Peace Winds Japan

「必要な人びとに必要な支援を」をモットーとするPWJとしては、今後も、よりニーズの高い場所に井戸をつくり、支援をさらに有効で、効率的なものにしていきたいと思っています。

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