ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2013.9.20

【フィリピン・ルソン島水害】現地からの報告(2)

フィリピン 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(以下、ピースウィンズ)は、8月中旬に発生した台風ウトア(フィリピン名:ラブヨ)や豪雨によるフィリピン・ルソン島の洪水被災者への支援を行いました。9月3日にリサール州サン・マテオ市バナバで300世帯、ラグナ州カランバ市リンガで200世帯、4日にカビテ州ノベレタで300世帯に対して食料を配布したレポートに続き(【フィリピン・ルソン島水害被災者支援続報】を見る)、5日以降の活動を報告します。
9月5日
ラ・ウニオン州ナギリアン市Mamat-ing Sur町で156世帯に食料を配布。
農業が主産業であるこの地域では、2011年の洪水によって灌漑設備が破壊され、収穫量が通常の3割程度に落ちていました。今回の洪水が追い打ちをかけ、今秋は収穫がほとんど見込めない状態になってしまいました。
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写真:各世帯に事前に配った券と引き換えに1週間分の食料を渡します
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写真:受け取った食料を持ち帰る地元住民
この地域では、地元NGOの指導のもとで2年前に災害対策委員会が発足し、住民自身による防災への取り組みが始まりました。今回の水害発生時にも、委員会を中心に住民たちが自ら被災状況を調査・報告し、NGOに対して支援を要請するという流れがうまく機能していました。
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写真: 災害対策委員会が設置した災害マップの説明を受けるピースウィンズ川井。洪水時の危険地域と避難場所が一目でわかる
9月6日
南イロコス州サンタルチア市Paoc Norte町で195世帯に、同州サルセド市Sorioan町で198世帯に食料を配布。
この二つの地域では2007年に災害対策委員会が発足し、災害時に支援を要請する仕組みが確立しています。委員会は防災セミナーなどを開催し、住民たちは川沿いに自主的に植林して被害を抑える取り組みをしています。こうした努力の結果、今回の水害による死者はなく、洪水で流された家もありませんでした。
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写真:南イロコス州サンタルチア市(上2枚)と同州サルセド市(下2枚)にて災害対策委員会の協力で円滑に食料を配布
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写真左:7年前から活動する地域の災害対策委員会メンバーに話を聞くピースウィンズ川井 写真右:Sorioan町の災害マップ
9月7日
北イロコス州パグッドプッド市Pancion町で201世帯に食料を配布。
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写真左:被災が深刻な世帯が選ばれ、当日支援物資を受け取りに集まった住民たち 写真右:201世帯に一つずつ配布します
8月31日にフィリピンに到着して以来、現地パートナー団体のCitizens’ Disaster Response Center(CDRC)と協力して、支援対象7地域で1,550世帯への配布を完了しました。南から北上する形で移動しましたが、南部には水がまだ引いていない地域があり、被災の影響を大きく受けていました。北の農村地域は住民同士の連携が強く、災害対策委員会が活発に活動していたので食料配布も円滑に行われ、日頃からの対策で被害が最小限に抑えられ、住民自身の努力が成果を上げていることに、頼もしさを感じました。
報告:川井 慧、イ・チャンウ
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