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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2020.12.3

【ネパール】失敗を乗り越えた先に!

ネパール 海外人道支援

PWJでは2018年1月からネパールのシンドゥパルチョーク郡で、農家の生計向上に取り組んでいます。現地では、提携団体であるInstitution for Suitable Actions for Prosperity (ISAP:https://isap.org.np/)とともに活動を行っています。

 

 

この事業は3年間の事業で、今年が最終年度となります。
2021年1月の事業終了を目前に控え、本事業への参加を通じた生活の変化について、
農家のクリシナ・バハドル・シュレスタさん(52歳)にお聞きしました!

 


自らの畑の前で自信に溢れたポーズを決めるクリシナ・バハドル・シュレスタさん

 

シュレスタさんは6人家族で、現在は二人の息子が彼の農作業を手伝ってくれています。この事業に参加するまでは、長男は村を出て工場で働いていましたが、父親が農業で収入を得られるようになったことを知り、村に戻り農作業を手伝うようになりました。

現在の生活を手に入れるまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。彼はこの事業に参加するまでの30年間、より良い生活を希求し努力してきましたが貧しい生活からなかなか抜け出せなかったそうです。

 

以前は、先祖代々受け継いだ約2000㎡の土地で伝統的な農業(自家消費用に稗や粟などの雑穀の栽培)を行っていたそうです。しかし十分な収入を得ることはできず、家族を養うために、郡病院のヘルパーとして働いていました。また2015年の震災により、家族の経済状況は更に悪化し、全ての穀物を失い、政府や非政府組織の援助に頼らざるを得ませんでした。

 

それでも彼はより良い収入を得られるように、2棟のビニールハウスを設置し、近所で見聞きした情報を頼りに野菜栽培を試みました。しかし、適切な野菜栽培の技術指導などを受けた経験がなかったため、設置した2棟のビニールハウスは壊れてしまいました。初めての野菜栽培の試みは残念ながら失敗に終わり、伝統的な農業と郡病院で収入を得る生活へ戻っていきました。

 


伝統的な穀物畑の一角に設置されたビニールハウス

 

その後、野菜栽培を再び試しましたが、収穫物の質は悪く、独学だけではなかなか改善できませんでした。技術支援を受けることができないか、自治体の事務所を訪問し尋ねたところ、PWJとISAPが行っている農家生計向上事業の情報を耳にし、早速この事業への参加を決めました。

 

この事業で参加した様々な研修や資材支援を通じ、シュレスタさんは自らの農業技術に自信を持てるようになりました。さらには、地域の農家グループのリーダーになれるほどの知識や技術を身に着けていき、今では他の農家へ技術的な助言もできるほどです。
また郡外の篤農家訪問に参加した際には、成功体験や新たな栽培技術を知り、さらに自分の畑に時間とエネルギーを注ぐモチベーションになったそうです。

 

事業に参加する前は40,000ネパールルピー(日本円で約4万円)の年収で、どうにか家族6人の生活を支えていました。しかし現在では、以前の半分の土地(約1000㎡)に3棟のビニールハウスを設置し、108,000ネパールルピー(日本円で約11万円)の年収を得るまでになり、貯金も少しずつできるようになってきたそうです。

 


ビニールハウスで育てたトマト

 


液肥づくり研修で材料を細断するシュレスタさん

 

彼は次のように話します。
「今は(新型コロナウイルス感染拡大防止のための)行動規制により大変困難な状況にありますが、そのような状況でも農業で生計を立てることができ、とても嬉しいです。行動規制が緩和された折には、農業に更なる投資を行いたいと考えています。この事業はあとわずかで終わってしまいますが、私は身に着けた技術と知識を生かして、今後も農業を続けていきたいと考えています。この事業に参加したことで、私の畑だけでなく、私の人生がとても豊かになりました。私の孫たちをより良い学校に通わせることができるようになりました。」

 

PWJとISAPは、これからも新型コロナウイルス感染拡大防止策を行い、残された事業期間も精一杯シュレスタさんのような農家を支援してまいります。

 

この事業は、JICA草の根技術協力事業による業務委託契約、ネパール政府や地元の方々のご協力を得て実施しております。
引き続き、皆様からのあたたかいご支援をお待ちしております。

 

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