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私たちの活動

被災のデルタ地帯で大規模配給を実施

ミャンマーでサイクロン「ナルギス」被災者の支援を進めているピースウィンズ・ジャパン(PWJ)はこのほど、被害の大きかったエヤワディ管区の沿岸部で、大規模な緊急生活物資の配布を開始しました。この地域には陸路では到達できない村も多く、被災から2カ月以上がたった今でも「求められている支援と、実際に届いている支援との間には、大きな差がある」ともいわれ、適切な支援が求められています。PWJでは10000世帯を対象に配布を進め、7月16日までにすでに2500世帯以上への物資配布を終えています。

PWJは、被災直後の5月上旬にスタッフをミャンマー最大都市のヤンゴンに派遣して調査を実施。ミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)と連携して被災者の支援にあたることを決め、5月末から支援チームをミャンマー最大都市のヤンゴンに派遣しました。ジャパン・プラットフォーム(JPF)の協力も得て、被害がとくに大きかった同管区で、調理用品や衛生用品、補助食品、毛布・衣類などの物資を配布する計画を立て、配布する物資の選定や調達、輸送手段の調査・確保、被災した村との調整などを進めてきました。

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緊急物資配布の様子 その1
(C)Peace Winds Japan

調整や物資調達に時間を要することもありましたが、7月7日、最初の物資配布として、エヤワディ管区ディディエ地区のチョンダール・チャン村で500世帯に緊急物資の配布を行いました。8日以降も1日あたり約500世帯に対して配布を続け、配布世帯数は16日までに2500を超えました。家族を対象とした配布のほか、学校の生徒1600人余り(16日現在)に鉛筆やノート、制服を配布しました。なお配布は、PWJスタッフとUMFCCIスタッフが実際に被災地に入って、実施しています。

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緊急物資配布の様子 その2
(C)Peace Winds Japan

PWJはまた、広島県から提供されたビニールシート1500枚と、株式会社サタケ(本社=広島県東広島市)から提供されたインスタントライス13000食も被災者に配布する計画で、来週以降の物資配布では、これらの物資も合わせて配布します。
現地で支援活動にあたっているPWJミャンマー事業現地責任者の齋藤雅治は、次のように話しています。
「先週私が初めて訪れた被災地では、今もなおサイクロンによる著しい被害の傷あとが生々しく、厳しい環境下で生活を再建するためには多くの課題が残っています。物資配布は今後さらなる遠隔地で実施します。サイクロンの直撃を受けたこの地域への物資輸送は、拠点の町までトラックで行った後は、船に積み換えて行う必要があり、雨期の激しい雨や、潮の干満にも左右されることから困難が予想されますが、UMFCCIとも協力しながら、被災地域の人びとのために一層努力を続けていきます」

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緊急物資配布の様子 その3
(C)Peace Winds Japan

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