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私たちの活動

広島からの救援物資が出発

ミャンマーのサイクロン被災者を支援するため、広島県と県内の企業が無償で提供した計約4トンの救援物資が18日、広島空港を飛び立ちました。広島県が災害用に備蓄していたビニールシート1500枚と、精米機などを製造している株式会社サタケ(東広島市)が提供したインスタントライス13000食。輸送にも航空会社などの無償協力を得て実現しました。バンコク経由で25日にもミャンマー最大都市ヤンゴンの空港に到着し、その後、PWJが被災者のもとへ直接届けます。

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サタケの倉庫から搬出されるインスタントライス
(C)PWJ/Hiroshi Kunita

広島県は、PWJも参加しているジャパン・プラットフォーム(JPF)との協定に基づき、県民や企業の参加による国際貢献プロジェクトを進めており、JPFからの要請を受ける形でビニールシートの提供を決めました。また、県などの呼びかけにこたえたサタケは、水を入れるだけで食べられるインスタントライスを提供しました。通常、これらの物資をミャンマーへ空輸するには数百万円の費用がかかりますが、今回は、広島−バンコク、バンコク−ヤンゴンに定期旅客便を運航するバンコクエアウェイズがプロジェクトの趣旨に賛同し、無償で協力。広島空港までの陸上輸送には、広島県トラック協会が協力しました。
広島空港では18日朝から、すでに通関を済ませていた物資の積み込みが行われ、飛行機は午前10時ごろに離陸しました。物資の提供から輸送、現地での配布まで、広島県内に拠点を持つ企業、NGOと行政がスクラムを組んで国際貢献をするのは初めてのことで、多くの地元メディアが取材に訪れました。

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写真左:バンコクエアウェイズ機に積み込まれるビニールシート
写真右:滑走路へ向かうバンコクエアウェイズ機
(C)PWJ/Hiroshi Kunita

PWJは、ミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)と連携してサイクロン被災者の支援にあたることを決め、5月末から支援チームをヤンゴンに派遣。JPFの協力も得て、被害が特に大きかったエヤワディ管区内を中心に、計約10000世帯に緊急の調理用品、衛生用品、衣類、補助食品などの物資を配布する計画です。現地では物資の調達や、配布対象となる村の選定などが急ピッチで進められています。
サイクロンの直撃から1カ月半がたった被災地では、今もたくさんの人が支援を待っています。「広島発」の物資が、被災者の厳しい生活を少しでも改善してくれることを祈ります。

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