ミャンマーで井戸建設・補修の支援活動を開始

ヤンゴンから車に乗って約5時間で、パアン（Hpa-an）という町に到着しました。パアンはカレン州の州都で、人口は約5万人です。
カレン州の山間部には少数民族が点在して住んでいます。中央政府と少数民族の間での長年の内戦により、現在も約9万人がタイ側の国境地域の難民キャンプに身を寄せており、その多くは山岳部の少数民族です。
2012年の国政選挙を期に民主化が急速に進んでいる今、タイに避難している難民が今後ミャンマーに帰還することが予想されます。しかし、ミャンマー側の少数民族の村では長年の内戦の影響で開発が遅れており、安全な水を得ることも難しいのが現状です。村に点在する井戸は多くが住民が自ら手掘りしたものですが、量・質ともに、生活に使うための基準を満たしていない場合が多いです。

写真：濁った井戸水での生活
こうした現地の実状を解消することを目指し、ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）は、カレン州の村落部において、安全な生活水を提供できる施設を整える事業を始めました。
山岳地域の村民の生活環境を改善し、タイから帰還民が故郷での暮らしを再開できる状況を少しでも早く整えるため、カレン州政府や村落部の人びととともに、井戸の建設および補修を行う予定です。より多くの村に安全な水をできるよう、ピースウィンズ・ジャパンのミャンマーでの活動にご協力をお願いいたします。

子どもたちに安全な水を届けるために
報告：ポーマン真理子（ミャンマー駐在）
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