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【ケニア】安心安全な水を全ての人に ~水供給パイプラインの敷設~

ピースウィンズ・ジャパン(以下PWJ)は、ケニア北西部のトゥルカナ郡において、安全な水を十分に確保できるよう、水供給事業を展開しています。今日は現地で工事の進捗を監督しているエンジニアのジェームスから事業の様子を紹介してもらいます。

 

このプロジェクトは、水源から難民居住地区まで10kmにおよぶパイプラインを敷設し、中継地点に2ヶ所の給水所を建設するもので、稼働が開始すれば38,000人の難民と2,500人の周辺地域住民に安全な水を届けることができます。

現在、難民と住民の方々は浅い井戸を掘ったり、ため池の表面にある水を汲んだりしていますが、その水は動物の排せつ物などで汚染されている可能性があります。

 

またこの地域の水は塩分を多く含んでいるにもかかわらず、水をきれいにするろ過処理なども全くされないまま飲料水として利用され、人々の健康に影響を及ぼす事例もありました。

特に女性や子どもたちが、水を汲むために遠いところまで数キロも歩いていかなければならない問題や、限られた水資源を巡って住民同士、難民と周辺地域住民同士が争うこともありました。
 


不衛生な水を汲む人々

 
パイプラインが完成し稼働した際には、水を媒介とする疫病(コレラ・下痢など)を減らす効果が見込まれるだけでなく、手洗い等に必要な安心安全な水を確保できることから、全ての人々の衛生改善にも繋がり、住民同士、また難民と周辺地域住民との共生にも役立つものと考えます。

また、水汲み作業に駆り出される女性や子どもたちの生活も改善されることに大きな期待を寄せています。
 


パイプライン敷設の様子

 

ある難民は、「プロジェクトが完成したら、女性たちはもう給水所で水を巡って争うこともなくなるでしょう、なぜなら十分にあるのですから」と言ってくれています。

 

そして周辺地域住民の女性からは「このコミュニティの女性たちは長い道のりを歩いて水を探さなければなりませんでしたが、PWJが給水所をコミュニティ内に建設してくれてうれしいです。
子どもたちは私たちが汲んできた不衛生な水をもう飲まなくて済みます。」と、工事完了が待ち遠しいコメントを寄せてくれました。

 

PWJは、今後も彼らが安心して使用出来る安全な水の確保に努めながら、地域全体が共生できる地域づくりを目指し、活動してまいります、引き続き温かいご支援をよろしくお願いいたします。

※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金や個人・法人のみなさまによる寄付金により実施しています。

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