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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

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2020.5.18

【ケニア】野外排泄の習慣に挑む~行動を変える体験型衛生改善~【前半】

ケニア 海外人道支援

私たちピースウィンズ・ジャパン(以下、PWJ)の事業地である、ケニア北西部のトゥルカナ郡では、カロベエイ難民居住地区に住む難民や周辺地域に住む人々の間で野外排せつが蔓延しており、それに起因するコレラやハエを媒介とした疾病などが問題となっています。そのため、PWJはトゥルカナ郡政府保健省と連携して、Community Led Total Sanitation(以下CLTS)という住民自らが野外排泄の問題を認識し、解決法を考えて取り組む住民主導の手法を取り入れた衛生改善活動を、難民と難民居住地区の周辺で生活する人々と共に実施しています。今回は、そのうち、衛生改善支援活動の重要な1ステップである「トリガリング」について、前半と後半に分けて紹介します。

「トリガリング」とは、野外排泄ゼロ化を目標とした衛生改善支援の最初のステップです。体験型の一連のセッションを通し、住民たちが自分たちの暮らす村を取り巻く衛生状況を自ら把握し、「何とかしゃなきゃ」と自然に思うようになることが目的です。村単位で実施し、前準備も含めて3時間程かかります。この記事で紹介するのは、カロベエイ難民居住地区より9km、事務所から道なき道を進むこと20分の距離にある、人口450人のロチョレドメ村での「トリガリング」です。

トゥルカナ郡の大多数を占める遊牧民トゥルカナ族が住むロチョレドメ村に到着してまず行うのは、村の衛生状況の視察です。最初に、野外排泄の程度を確認するために少し歩くと、早々に道に散乱している野外排泄が発見されました。手前から、数時間前のもの、その先にあるものは数日ほど経ったもの、さらに奥には一週間くらい経ったもの・・・と列をなしており、この村では野外排せつが蔓延していることが分かります。次に、この村の住民でもある地域保健ボランティアにトイレの使用状況を聞くと、この村には3つしかトイレがなく、①学校、②クリニック、そして③地域保健ボランティアの家なのだそう。また、水汲み場も一か所しかなく、基本的な衛生施設も不足していることが分かりました。


村に向かっている道中


村に到着し、打合せ中


左手前から、列をなす野外排泄物。動物のものではありません

村の衛生状況が把握できたところで、「トリガリング」セッションを行うための会場の設営を行います。ここでは、多くの住民が設営に参加しました。支援だからといって、支援団体が全てを行うのではなく、できるところは自分たちでするという自助努力の精神を大切にしています。


会場設営。左の女性は、鍬で雑木を取り、真ん中や右の女性は、自然の雑木を箒がわりに使い掃除

会場が準備できたら、「トリガリング」を開始します。まずは、アイスブレイクとして、歌やダンスを住民、PWJスタッフも含めて一緒に行い、セッションに向けてのみんなの気持ちを一つに高めることから始めます。なお、この村の人たちは、会話はできますが、読み書きのできない人たちが殆どです。その代わり、彼らは歌やダンスがとても上手で、彼らにメッセージを伝えると、私たちの理解が深まるように返答を歌やダンスにして、一生懸命返してくれます。かなり激しい歌と踊りでしたが、私たちもその文化を尊重し、歌とダンスを一緒に行いました。果たして、どのようにして「トリガリング」が、トイレを作ろう!使おう!という動きに発展するのでしょうか? 
~後半に続く~


楽しそうなダンスシーンですが、筆者(真ん中)は息切れてます

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在カクマ事業調整員 原口珠代

 
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