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私たちの活動

【ケニア】LIXILグループから「SATO」2000台寄贈 -トイレを快適な場所にするために–

私たちピースウィンズ・ジャパン(以下、PWJ)が活動するカロベエイ難民居住地区では、建てられているトイレの大半が「ぼっとん便所」です。そして一つのトイレを平均4家族が共有しています。
汚れたまま放置されている場合が多く、トイレ内の悪臭や黒だかりの虫が嫌で野外で用を足すという人も少なくありません。コンゴから来た若者は、「服に汚物の臭いがつくからトイレを使いたくない」と教えてくれました。また、小さな子供たちは「トイレの穴に落ちそうで怖い」と言います。

PWJは昨年、これらのぼっとん便所につきまとう悩みを解決するためにLIXILが開発した途上国向け簡易式トイレシステム「SATO」を使い、障がいを持つ人やお年寄りがいる等の困難を抱える世帯向けに、50軒の家庭用トイレを建設しました。

建設中のSATOトイレシステムを使用したトイレ

この便器は、使用時のみに弁が開くように設計されているため、害虫、悪臭を軽減することができます。また外観は爽やかな青色で、プラスティック製であるため掃除もしやすいです。建設後に行った調査では、これらのSATOトイレシステムの特徴が、人々のトイレに対する愛着につながり、適切な利用と管理を促していることがわかりました。SATOトイレシステムを受け取った南スーダン出身の女性は、「以前はトイレに入るのがとても嫌だった。でもこのトイレはきれいで、家族の皆が使いたがる。私は毎朝起きるとまずトイレを掃除するのよ」と、誇らしげに語りました。

そして今年3月、この取り組みをさらに進めるためにLIXILグループからSATOトイレシステム 2000台が寄贈されました。PWJはこれらのSATOトイレシステムを保健ボランティアやトイレ建設職人から成る自助グループに譲渡し、彼らが住民に対し、SATOトイレシステムの効果や使用方法を説明しながら手頃な価格で販売、取り付ける仕組みづくりを支援します。トイレの改善に必要な資材やサービスがコミュニティ内で得られるようになることで、トイレを快適にするための人々自身の試みを後押ししようという狙いです。

トラックで到着した2000個のSATOトイレシステム

PWJはLIXILグループをはじめ志を同じくするパートナーと共に、難民の人々自身による清潔で健康的な地域づくりのために、人々に寄り添った活動を展開していきます。皆さまの温かい応援、支援をよろしくお願いいたします。

住民によって作られたトイレまでの通路
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