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私たちの活動

【ケニア】カクマ難民キャンプ、ホストコミュニティの教会にて

ピースウィンズ・ジャパンのケニア・カクマ事務所には、総勢10名のケニア人スタッフが働いています。そのうちの一人で、カクマ難民キャンプ周辺に暮らすトゥルカナ出身のジョンは、難民、ホストコミュニティの人々との調整役を勤めていますが、週末の顔は地元の教会の牧師。2018年9月の日曜日、ジョンに誘われて教会の礼拝を訪ねました。

ジョン
ジョン

カクマ事務所からバイクで10分の距離にあるホストコミュニティ※ にある教会に着くと、30名程の女性、子供を中心とした信者の人々が太鼓のリズムに合わせ歌って踊りながら迎えてくれました。アフリカ風にアレンジされた讃美歌はトゥルカナ語で歌われ、灼熱の太陽に照らされたトタン屋根と枠組みだけの簡素な教会の外にまで響き渡ります。太鼓の音の高まりとともに、祈りながら歌う人々の顔も真剣味を増していきました。

この日集まった信者のほとんどはトゥルカナの人々ですが、説教を担当したのは難民キャンプ内にある同じ宗派の教会から招待されたコンゴ難民の牧師でした。彼はカナダへの第三国定住※ が決まり、翌週に旅立つとのことで、信者たちとの別れを惜しんでいました。支援に携わっているととかく、異なる出自の人々の平和的共生を事業という枠組みの中で考えてしまいがちですが、ホストコミュニティと難民の人々が信仰を共有し交流する姿を見て、彼らの間で日常的に築かれている様々な関係があることに、はたと気が付かされました。
礼拝が終わりに近づくと、コンゴ人牧師とジョンは子供たちを説教台の前に集め、その一人一人と頭を突き合わせながら、彼らが十分な世話と教育を受けて育ち、将来紛争や貧困のない社会に生きられるようにと祈りました。閉会の太鼓と讃美歌と踊りはエネルギーに満ち溢れ、最後のお祈りの時には、人々の表情は晴れ晴れとしているように見えました。
ピースウィンズ・ジャパンは、困難な中にありながらも人々が持てる力を発揮し、よりよい社会を作っていくための支援を目指してまい進してまいります。
今後も皆さまからのご支援をよろしくお願いいたします。

ナイロビ事務所駐在・千葉暁子

ケニア事業へのご支援はこちらから:https://krs.bz/pwjpr/m/onlythistime?user=sh991203&rm=html
※ 難民を受け入れている地域住民のコミュニティ
※ すでに避難国の難民キャンプで暮らす難民が別の国(第三国)に移住すること

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