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私たちの活動

【新潟県中越沖地震】緊急支援 事業報告[まとめ]

【支援の背景】
2007年7月16日、新潟県上中越沖でマグニチュード6.8の地震が発生したことを受け、甚大な被害が想定されることから、同日4名のスタッフを現地に派遣しました。翌17日にさらに1名のスタッフが現地に合流し、情報収集を開始しました。
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バルーンシェルター(C)Peace Winds Japan
【事業概要】
1. 初動事業
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)では、PWJが所有する大型テント(バルーンシェルター)を使用した避難所の設営を想定し、17日にいち早くバルーンシェルターの設置を行ないました。しかしながら、柏崎市災害対策本部との協議・調整により、地震発生2日後の18日時点ですでに避難所の人数が減少していたことなどから、さらなる避難所設置の必要はないと判断し、バルーンシェルターを物資倉庫として利用しました。
避難所内では、プライバシーの確保が困難なところが多かったため、3カ所の避難所にたたみ状の断熱板を使い、多目的に使用できる簡易更衣室を設置しました。また、避難所では、当初毛布等だけを床に敷いて生活をしている方がほとんどだったため、マットとして床に敷き、避難所生活による負荷を軽減してもらうために断熱板を11カ所の避難所に配布。「寝心地が断然よくなり、よく眠ることができた」「畳の上にいるみたいで快適」という声が寄せられました。さらに、地震発生後数日たつと、避難所では、飲物が水しかなく水以外のものが飲みたいという声があったため、3日間にわたりコーヒー、ジュースなどの配布も行ないました。PWJの初動対応チームとしては、マットの配布完了後、バルーンシェルターも撤収し、7月27日に一旦事業を終了しました。
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左:避難所で簡易更衣室を作成するスタッフ、右:避難所で使用されているPWJ配布のマット
(C)Peace Winds Japan
2. 継続事業
7月25日頃、柏崎市西山町五日市集落の代表者より連絡があり、五日市内で被災を受けた世帯の家財道具を一時保管できないかという打診を受けました。五日市集落は、柏崎市内でも、最も被害の大きかった地区の一つで、集落内51世帯のうち7割以上が全壊もしくは半壊の被害を受けていました。この被害を受けて集落を去ることを考える世帯もありました。各世帯が将来を考える時間的な余裕をつくり、集落のまとまりを維持するため、家財道具を一時保管する場所が欲しいという強い要望があり、8月1日よりこの五日市集落に家財道具の一時保管場所として20棟のユニットハウス(プレハブ)を提供することにしました。
当初は、3カ月間のみの提供を想定していましたが、五日市住民から支援の継続への強い要望があり、11月以降も継続して支援していく予定です。同時に集落として県や市への補助金申請を準備しているため、状況をみながら適切な支援を続けていきたいと考えています。
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左:ユニットハウスの組み立て、右:家財保管に使用されているユニットハウス
(C)Peace Winds Japan
■新潟中越沖地震緊急支援 収支報告(2007.7.16~2007.10.31)
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報告書(PDF)はこちら

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