ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

地域復興・教育

Reconstruction

2014.9.19

【東北支援】南三陸の元気さと実情を東京・六本木ヒルズで発信

日本 地域復興・教育

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が宮城県南三陸町で建設を進めている高齢者らの活動施設「晴谷驛(ハレバレー)」について、より多くの人に使ってもらうための方法を考える学習会が8月29日、東京・六本木ヒルズで開かれました。ゴールドマン・サックスの社員7人と南三陸町の住民10人、PWJ関係者らが参加。施設の活用法の検討に限らず、被災地の現状や食、住民の元気さを伝える機会ともなり、社員のみなさんからは「ぜひ南三陸に行きたい」の声が次々と上がりました。
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ゴールドマン・サックス社員と議論する南三陸町からの参加者
この学習会は、同社のボランティア活動プログラム「コミュニティ・チームワークス」の協力を得て実現しました。NPOと協力して企画する年間60を超える様々なボランティア活動に社員が参加する同プログラムに、PWJは2006年から参加しています。
ハレバレーの取り組みでは、利用する住民のみなさんが運営に積極的にかかわれる施設になることを目指していて、これまでも類似施設の視察や運営方法についての会議などを続けてきました。今回の学習会に参加者の多くは、こうした視察や会議に積極的に参加しているみなさんです。
学習会当日は、PWJから南三陸町の状況やハレバレー建設の背景、目的などの説明した後、運営方法やコンセプト、具体的な活動について、それぞれグループに分かれて、討論しました。
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写真左:開始早々、やや緊張気味の参加者たち、写真右:PPロープで編んだ手作りのカゴの披露で笑顔に
始まる前こそ、ゴールドマン・サックス社員のみなさんは「人生の大先輩に対して、どんなお手伝いができるのか」、南三陸町の住民は「これは困った。どんな人が来るんだ」とそれぞれ不安だったとのことですが、話し合いが始まると一気に打ち解け、各テーブルから笑い声が続けて上がりました。
施設の方向性や活用については、「ハレバレーに行ったら、南三陸町のことがみんな分かる。どんな人がいるのかも分かり、『この人に会ってみたい』『このお手伝いに行くよ』という関係が生まれる場になってほしい」「南三陸町らしさのあるものを期待。カフェのメニューでいうと、洋食だとどこにでもあるものになってしまうので、漬け物でいい」などの意見が聞かれました。
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グループでの議論を、紙にまとめていく
食べ物の話はどんどん盛り上がり、「それだったら、『たらすもつ(たらし餅)』がいい」と住民から声が上がると、「なんですか、それ」と社員の方。「小麦粉を練って焼いて味噌とかつけて食べる」「家庭でそれぞれの作り方があるから、レシピなんて、ねぇ」と住民のみなさんからの紹介が続きました。
一方で、被災地の現状に触れる場面もありました。たとえば、グラウンドゴルフを楽しむ場所についての議論。ある社員からは「場所はないんですか」の声が上がり、住民やPWJスタッフが、今使っているコースがかさ上げ工事でなくなること、学校の校庭や公園も仮設住宅が建っていることを説明すると、その社員は「はあー」と少し驚いた後、納得の表情に変わりました。

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グループでの話し合いの結果の発表

参加した社員からは「東北の人はシャイというイメージがあったけど、みなさん元気ですごく楽しかった」といった声が聞かれました。
南三陸の住民からは、「いろいろアドバイスを聞くことができて、気持ちが楽になった」(千葉邦夫さん)、「本当に楽しかった」(田中さち子さん)。「ウニ、アワビなど、1年中、いつでも海のものがあります。ぜひ1度、来てください」(佐藤功さん)との声が上がったかと思うと、「人情味の厚い海の男がたくさんいます。ぜひ南三陸に来てお嫁さんに(笑)」との言葉も飛び出しました。
同社コーポレート・エンゲージメントの麻崎久美子さんは「参加されたみなさんも想像を絶する辛い体験をされているのに、とても元気に復興に向けて前向きに取り組む姿が印象的でした。コミュニティ・チームワークスの取り組みのなかでも、震災に関するものは社員の関心が高く、募集するとすぐに定員に達します。被災地を支えたいという思いの強さを感じます。今後も引き続き、こうした支援を続けていきたいと考えています」と話してくださいました。

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最後は参加者全員で記念撮影

PWJは、自治体、公的機関、財団などのほか、今後も民間企業との連携にも積極的に取り組んでいきます。

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