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私たちの活動

【東北支援】高齢者ら集い「エコ平板」創作体験

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は現在、宮城県南三陸町で高齢者らが集い、活動するための施設を建設しています。施設は夏までに完成する予定ですが、すでに地域の住民が中心となって「いぶし銀倶楽部」というサークルがつくられ、近隣の施設見学や体験講座を実施しています。
今回は、2月27日に開催された「エコ平板」創作体験講座の様子をお届けします。
エコ平板とは、建設現場から廃材として出る、瓦・レンガ・陶器及び自然石などを細かく砕きモザイク模様に仕上げた色彩豊かなコンクリート平板のことを言います。当日は、このエコ平板を考案した、NPO法人エコ平板・防塵マスク支援協会の橋田理事長を講師に招き、参加した7名と一緒にエコ平板のつくり方を教わりました。
初めに、エコ平板が誕生したきっかけや完成した平板がどのように使われるのかについてお話しいただき、その後、創作を体験。今回体験したエコ平板は、紙コップを型にしてコンクリートと廃材を使って創作するものですが、まずは砂で練習しました。参加者は、紙コップの中に砂を詰め、砂の上に絵を描くように花の模様を石で作っていきました。平版は壁画だけでなく公園や玄関先の地面などにも埋め込むことを想定しており、完成した平板の面がデコボコしていては歩きにくくなるため、平らにするよう、注意も必要です。
エコ平板エコ平板
そして、本番です。コンクリートを実際に練り、柔らかいコンクリートをいれた紙コップの丸いキャンバスの上に、白色やオレンジ色などのきれいな石を並べて模様を作ります。参加した皆さんは慎重に石を選び、ピンセットで丁寧に作業をされていました。
エコ平板エコ平板
エコ平板はモザイクアートのパーツになります。私たちはこれから、この小さな平板制作を繰り返し、建設予定の施設へ埋め込みたいと考えています。この日は将来的に平版をどう使うかということも皆さんと話しました。参加者の皆さんは、完成後に壁面などに埋め込まれるのを楽しみにしながらそれぞれの工程に真剣に取り組まれました。
この日は全工程5時間の長丁場でしたが、皆さん1人2作品ずつ完成させ、ほっとされていた様子でした。施設は夏までに完成し、本格的な活用が始められる予定です。PWJは今後も、地域の方に寄り添いながら、被災地復興の支援を続けていきたいと考えています。

エコ平板
▼エコ平板の詳細については、NPO法人エコ平板・防塵マスク支援協会のHP
※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金や皆さまからのご寄付により実施しています。

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