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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

2012.2.23

待望の三陸わかめ収穫が最盛期、南三陸町に活力みなぎる

日本

2012年2月、例年よりも雪が多く降り積もる冬の季節を迎え、宮城県南三陸町において三陸わかめの収穫が始まりました。南三陸町をはじめとする三陸沿岸部の地域は、豊かな自然環境の中で育つ、日本有数のわかめの産地として知られています。

漁業が産業の中心となる南三陸町歌津地区では、そこに暮らす多くの人びとが、わかめの種付けや収穫、加工といったわかめ加工事業に関わっていました。多くの場合、三陸わかめの加工作業は家族単位で行われており、家計を支える重要な収入源となっていました。

しかしながら、2011年3月の震災による津波の影響で、南三陸町の歌津地区は多くの家々が流される甚大な被害にあい、同時にわかめの機材さえも失くしていました。
 
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、このたび、PWJの提携するNGOマーシー・コー(本部:米国オレゴン州)(※1)を経由して、ウォルマート・ストアーズ・インク(本社:米国アーカンソー州ベントンビル)(※2)からの支援を受け、南三陸町の歌津漁協を通じてわかめの塩蔵加工支援をしています。わかめの加工に必要な備品を提供することで、わかめを塩蔵する作業を行う女性グループの雇用機会の確保につなげることを目的としています。

わかめの加工機材1
わかめの加工機材1
納品されたわかめの加工機材(C)PWJ

「わたしは自分の夫だけでなく、家や事務所などすべてを失くしてしまいました。はじめ2か月間は、仮設住宅の家の中にこもって何もする気が起こりませんでした。けれども、少しずつ気づいたのです。立ち上がって、これから自分の人生を再び歩いていくために、この地域でがんばっている女性たちを支える仕事をしようということを。」
収穫を目前にする2012年2月初め、歌津地区でわかめ加工に携わってきた女性はPWJスタッフに明るい声で話をしてくれました。
「結婚以来、35年以上ずっとわかめ加工に携わってきました。またこの仕事に戻れるかと思うと、とても楽しみです。」

2月中旬、わかめの収穫と加工が開始されました。

南三陸町歌津地区のわかめ養殖場1
南三陸町歌津地区のわかめ養殖場2
歌津地区でのわかめ養殖場 (C)PWJ

わかめの収穫1
わかめの収穫2
わかめの収穫の様子(C)PWJ

加工の作業場所では、88歳の女性も参加しており、慣れた手つきで肉厚の三陸わかめを扱っていました。わかめの収穫と加工作業を通じて、歌津地区では漁師や加工に携わる女性たちなどのにぎやかな声が響きわたりました。

わかめの加工をする女性1
わかめの加工作業をする女性2
加工作業に携わる女性たち(C)PWJ

わかめの収穫、加工作業は5月中旬ごろまで継続する見込みです。今後もPWJは被災地の経済的な自立発展を図ることを目標に据え、漁協と取組みを続けていきます。

※1 NGOマーシー・コーについて
1979年に設立した米国の国際人道支援NGO。現在、世界41カ国にて緊急・復興支援活動を展開。提携関係をもつPWJの東北被災地での支援活動に資金提供および技術協力を提供しています。

※2 ウォルマート・ストアーズ・インクについて
ウォルマート・ストアーズ・インクは、世界27ヵ国において約10,000の小売店舗を運営しており、毎週延べ2億人以上のお客様にご来店いただいております。また、ウォルマートは、全世界でサステナビリティや、社会的慈善事業、雇用機会の提供のために様々な取り組みを積極的に実施しており、今回のPWJを通じての支援は、東日本大震災の被害に対して、ウォルマートが実施した物資支援を含む500万ドル相当の寄付の一部です。

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