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バグダッド、モスル事業に1億3,000万円 ジャパン・プラットフォームの支援決定

ピースウィンズ ・ジャパンが計画していたイラクのバグダッドやモスルでの医療施設の改修・復旧などについて、ジャパン・プラットフォームからの支援が決定しました。
支援が決まったのは、バグダッドやモスルの医療施設7カ所の改修、略奪にあった医療機器の修理・提供などを内容とするピースウィンズ ・ジャパンの「イラク緊急支援事業(2)」で、事業期間は6月から8月までの3カ月間、支援を受ける事業費は約1億3,000万円です。
ピースウィンズ ・ジャパンでは、一般のみなさまからの寄付に加え、ジャパン・プラットフォームなどからの資金も活用して、イラク復興に向けた支援活動をさらに活発に展開していきます。
ピースウィンズ ・ジャパンの「イラク緊急支援事業(2)」では、イラク戦争によって破壊や損傷を受けた重要医療施設の改修を短期間のうちに行い、医療サービス拠点の確保を図ります。戦争終結後の治安悪化によって、現地では略奪などが横行し、医療施設でも多くの医療機器が破壊されたり、持ち出されたりしていることから、医療機器の修理や提供も進めます。
具体的には、モスル県シフニ地区の「アニ・シフニ総合病院」救急外来棟の修復や、薬物中毒者の治療やセラピーを行うバグダッドの「アル・ルシュッド病院」の復旧をはじめ、▽結核などの治療が専門の「アル・カマリー感染症病院」(モスル市)▽戦争で障害を受けた人の心理的ケアも行う「モスル戦争被害者センター」(同)▽5歳から13歳までの知的障害者を収容する「アル・レジャ知的障害児施設(デイケアセンター)」(同)▽モスル県シンガル地区の2診療所-を対象に、施設や病室の修復、医療機器の修理・提供を行います。
こうした活動により、ピースウィンズ ・ジャパンは、それぞれの医療施設が1日も早く、最低限の機能を回復すること、住民に対する医療サービスが継続的に提供されることを支援します。
中央集権的な行政システムがとられていたイラクでは、フセイン政権の崩壊によって、行政システムがマヒし、行政サービスの停止が強いられる事態になっています。医師をはじめとする公務員への給料も支払われなくなり、医薬品の供給も止まっています。
バグダッドやモスルなどの治安状況も深刻なため、人道支援団体の活動も大きな制約を受け、現地での十分な支援活動を展開しにくい状態が続いています。ピースウィンズ ・ジャパンはこれまでのイラク(クルド人自治区を含む)での支援活動の経験を生かし、安全にも十分な配慮を行いながら、活動を継続・拡大しています。
ジャパン・プラットフォームは今回、ピースウィンズ ・ジャパンをはじめとする参加NGOの活動に、合わせて約3億円の支援を行うことを決定しました。
イラク支援に関してピースウィンズ ・ジャパンがジャパン・プラットフォームの資金を活用するのは2回目。前回は「イラク緊急支援事業」として、イラク北部クルド人自治区で、イラク国内避難民や地域住民に対する医療支援、生活物資配布を行うため、2003年1月に約2億円の支援を受けています。

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