ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2010.4.2

ザホ市小学校増築修復事業の完了

イラク 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が2009年8月から続けていたザホ市小学校増築修復事業が完了しました。昨年11月の修復完了に続き、6教室の増築が1月16日に完成し、1ヶ月のメンテナンス期間を経て、2月にザホ市の教育局に引き渡されました。また、3月9日には、在イラク日本大使館の高橋公使と草山書記官が現地を訪れ、ザホ市長と教育局長も出席して完工式を行いました。今回の事業では、建物の修復と増築をPWJが担当し、机や椅子、黒板などの器材は教育局が準備しています。

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ラワン小学校完工式でのテープカット。中央3人の左から高橋公使、ザホ市長、教育局長 (C)PWJ/Masatoshi KAKUMEN

今回対象となった小学校は、ゴラン地区のザグロス小学校と、ジュワン地区のラワン小学校の2校です。ザグロス小学校は、生徒数1806人に対して、教室が12部屋のみだったため、朝・昼・夕方の3交替で運営されていました。それでも一教室の平均生徒数が50人以上と多く、教員が一人一人の子どもを見ることができませんでした。また、交替制の時間制限から生徒の学習時間を確保するのが難しく、休憩時間なしの時間割になったり、副教科の授業を無くしたりして対応していました。今回の6教室の増築工事により、一教室の生徒数が約30人となり、今後の学習環境の改善と、教員の負担が減ることが期待されます。また、9月から始まる次の学校年度から2交替制へ移行する計画を立てています。

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ザグロス小学校増築校舎の教室内 (C)PWJ/Masatoshi KAKUMEN

イラク北部では、1980年代から2003年まで続いた内戦や経済制裁から、学校などの整備や建設が遅れており、ほとんどの学校が2交替や3交替で運営されています。また10年以上メンテナンスを受けていない学校も多くあり、建物やトイレの修復が必要となっていますが、政府の予算不足のため、多くの学校がそのまま放置されています。PWJは、今後も現地政府と協力しながら、子どもたちの学習環境を改善するための事業を実施していく予定です。

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