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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2004.1.29

学校再開へ仮設校舎を設置

イラン 海外人道支援

被災地バム市やその周辺では多くの学校もまた倒壊しました。児童・生徒の多くも死傷したり他地域に避難したりしている状態ですが、被災者たちに「復興への足音」を実感してもらうためにも学校再開は急務となっています。ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は現地で資機材を調達し、仮設校舎の設置を開始しました。

仮設校舎の建設に向けてPWJはイラン教育省と、担当地域や建設方法について打ち合わせを重ね、バム市郊外バラバット地区(ゾーン13)などで仮設校舎建設を進めることで合意ができました。同地区では、小学校から高校までの児童・生徒約2700人のうち、約30%が死傷または他地域に避難。25校あった学校の校舎はすべてが全半壊し、使用不能となっています。

イラン
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写真左:倒壊した学校
写真右:倒壊した学校の内部
(C)Peace Winds Japan

仮設校舎の建設に向けてPWJはイラン教育省と、担当地域や建設方法について打ち合わせを重ね、バム市郊外バラバット地区(ゾーン13)などで仮設校舎建設を進めることで合意ができました。同地区では、小学校から高校までの児童・生徒約2700人のうち、約30%が死傷または他地域に避難。25校あった学校の校舎はすべてが全半壊し、使用不能となっています。

仮設校舎用の資機材には「コネックス」と呼ばれるコンテナ型の仮設住居に、教壇や黒板、机、椅子などが組み合わされたセットを使うことが、価格や設置作業を考えて有利であると判断。PWJによる仮設校舎の第一弾として、同地区にあるシャヒッド・モタハリ女子高校用に、6基のコネックス教室を購入しました。

最初に女子校を選んだのは、女子生徒の数が男子生徒より多いことに加え、イランでは女生徒の外出の機会は通学以外にほとんどなく、震災後はテントの中で時間を過ごすしかない女子たちが目立っていたからです。本や玩具もなくし、友人たちと会うことができない彼女たちは、心の傷をさらに深めているようでした。

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コネックス教室の設置作業
(C)Peace Winds Japan

1月24日夜、それぞれ2基ずつのコネックスを積んだ大型トレーラー3台が、女子高前に到着。翌25日午前9時からいよいよ設置作業が開始されました。日差しが照りつけるなか、教育省から協力を要請された現地機関やパキスタン軍などの20人が作業にあたりました。

コネックス6基を設置するため、大型クレーンを使ってバスケットゴールを撤去。トレーラーが通りやすいように、半壊した学校の塀もブルドーザーで片付けられました。そしていよいよ、コネックスの設置。大型クレーンで「教室」を一つずつ吊り上げて、事前に決めた場所に、順々に設置していきました。 設置までPWJと綿密な調整をしてきた教育省の担当者は、満面の笑顔でPWJスタッフに近寄り、全身で感謝を表して、握手を求めました。設置完了後は、作業員1人1人がPWJスタッフと握手しました。作業をみつめていた生徒や地元の人たちはコネックス内部を見て、喜び、明るい表情を見せました。授業は2月初めにも始まります。

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写真左:コネックス教室
写真右:仮設校舎の設置を見守るシャヒッド・モタハリ女子高校の生徒
(C)Peace Winds Japan

PWJなどがサパ地区で設営をすすめたテント村内の学校の周りでも、子どもたちが授業を受けたり遊んだりする様子を見て、表情に明るさを取り戻す大人たちの姿があります。しかしながら、現地では今後気温が上昇するとともに砂嵐がひどくなります。砂漠地帯だけにヘビやサソリなどの出現の恐れもあります。こうした事情を考え、PWJはテントではなく、より耐久性のある資機材を使った仮設学校の建設が重要と判断しました。

シャヒッド・モタハリ女子高校用の仮設校舎は、PWJ支援者のみなさまから寄せられた寄付金によって調達・設置しましたが、今後はジャパン・プラットフォームの助成金なども活用して、仮設校舎の建設を進めていきます。

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コネックスの前で子どもたちと
(C)Peace Winds Japan

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