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ピースウィンズは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2022.8.25

【パレスチナ】「意欲に溢れたガザの若者たちに、活躍のチャンスを!」

パレスチナ 海外人道支援

エルサレム事務所の矢加部です。ピースウィンズ・ジャパン(以下、PWJ)が活動するパレスチナ・ガザ地区では、8月5日から3日間続いたイスラエル軍の空爆により、16人の子どもを含む46人が亡くなり、360人が重軽傷を負いました(8月8日時点)。同日、私のもとにはガザに住むパレスチナ人のスタッフから「病院のロビーは血だらけの負傷者であふれ、家族や愛する人を亡くした人々が泣き叫んでいた」と報告が入りました。また、1,700軒以上の住居が被害を受け、多くの人々が瓦礫の下敷きになりました。
 

 
今回のガザ地区への攻撃は、昨年5月に11日間で200人以上の命を奪った軍事衝突の傷も癒えきらない人々への追い打ちとなりました。周囲をイスラエルによって壁と検問所に封鎖されたガザでは医薬品や食料等の物資、また電力等の不足に加え、人々の経済的な困窮が続いています。特に就業機会を得ることが難しく失業率が70%を超える若者世代は、熱意を持って教育課程を修了しても専門性を生かした就労機会を得られず、将来への希望を持つことも困難になっています。
 
PWJは2022年4月より、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受け、ガザの若者に就業機会を提供する短期就労支援事業を行っています。昨年の空爆で甚大な被害を受けた若者に、就労機会と賃金を提供することで、彼らが大学で学んだ教育、保健医療、福祉等の専門知識や技術を活かし社会に貢献できる場と、対価としての賃金を得られるよう支援します。
 
今年5月末、ガザへ視察に訪れた私は、この事業に参加する若者たちの仕事ぶりに圧倒されました。
大学の薬学部を卒業して医療機関で活動する若者は、確かな専門知識を活かし薬剤師として窓口の患者に薬の説明をしていました。
 

 
聴覚障害児の福祉施設で活動する若者は、大学で修めた教職の知識や技能に加え、一般的に習得にかかる倍の速さで習得した手話で授業を行っており、福祉施設のスタッフも安心して彼女に授業を任せていました。
 

 
特に忘れられないのは、ある団体で事務担当として活動する20代の女性です。彼女は山積みの書類に囲まれてとても忙しそうでしたが、視察に訪れた私に嫌な顔一つ見せず、流ちょうな英語で「とてもやりがいのある環境で貴重な経験ができている」と言葉をかけてくれました。
視察現場を出る時、彼女の同僚が私に「彼女は1年前の空爆で家が全壊し、家族を10人以上亡くし、本人も瓦礫の中で24時間身動きできなかったそうです。今は元気に見えるけど、2週間前はちょうど空爆から1年の日で精神的にかなり苦しそうでした」と耳打ちしました。あまりにも理不尽な紛争の現実が、つい先ほど私に声をかけてくれた若者と結びつくことをその時初めて理解し、その衝撃に私は何も言葉を返すことができませんでした。
 
本事業で若者たちの就労先となっている各地域コミュニティの団体によると、この支援によって活動する若者は皆能力が高く、意欲に溢れ、各団体の貴重な働き手になっているとのことでした。中には働きぶりが評価され団体から正規雇用のオファーを受けた人もいます。長びく人道危機により雇用機会が非常に限られているガザですが、機会さえあれば、十分に活躍できる意欲と能力を持った若者はたくさんいます。
 
彼ら若者の活動する地域も、8月に3日間続いた激しい空爆の被害を受けました。戦闘中はいつ自分に当たるかも分からない砲弾・ミサイルが飛び交い、近くに着弾する激しい音が響くと粉塵が舞い救急車のサイレンがあたりに鳴り響きます。
1年前の空爆でこれら砲弾・ミサイルに大切な人や生活を理不尽に奪われ、それでも未来に希望を持とうと懸命に生きる人々に、これ以上の苦難を強いることを決して許すことはできません。3日間の攻撃後にイスラエル・ガザの両勢力によって結ばれた停戦合意が守られるよう強く求めます。
 
人道支援にかかわっていると、無力感を感じることも多くあります。今回の空爆中も、ガザのスタッフや関係者から悲痛な声が次々に届く中、事務所を置くエルサレムから車でわずか2時間半のガザに駆けつけることもかなわず、彼らにかける言葉も見つかりませんでした。
それでも、ガザの人々は、私たちに期待と信頼を寄せてくれています。「日本人は、我々にとって本当に必要なことを、同じ目線に立って支援してくれる。」「第二次世界大戦の焦土から復興した日本のように、いつか僕たちもガザを立て直したいんだ。」と現地の人々に声をかけてもらう度に、彼らの期待を裏切ることはできないと強く思います。
 


ガザに常駐できない私たちに代わって事業を支えてくれるパレスチナ人スタッフ:写真左2人目

 
PWJは、皆様からのご寄付とJPFの資金によって、15年間にわたって封鎖下にあるガザ地区で、人々の命や安全を守り、人々が自立していくための支援を行なっています。皆様の温かいご支援を、どうかよろしくお願い申し上げます。
 


地中海の美しい夕焼け。困難に直面するガザの人々にとって、海岸は心を癒すための大切な場所です。

 
 
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