ACTIVITY
私たちの活動

シリアSYRIA

シリアでの活動

2011年3月に勃発したシリア危機を受けて、現地提携団体とともに緊急人道支援を実施しています。長期化する情勢悪化によって、緊急人道支援のニーズへの対応が継続して必要です。

 

その一方で、シリア国外に避難した難民含む帰還民も増加しており、人々のレジリエンスを強化する支援も求められています。ピースウィンズは継続して、シリア国内における支援活動を行っていきます。

シリアの基礎データ

国名
シリア・アラブ共和国 (Syrian Arab Republic)
首都
ダマスカス
面積
18.5万平方キロメートル(日本の約半分)
人口
2,156万人(2022年推定値 CIA The World Factbook)
言語
アラビア語
民族
アラブ人:約75%、クルド人:約10%、アルメニア人等その他:約15%(2022年 CIA The World Factbook)
宗教
イスラム教:87%(スンニー派 74%、アラウィ派、シーア派など 13%)、キリスト教:10%、ドルーズ派:3%(2022年 CIA The World Factbook)

シリアで解決したい課題を教えて!

2011年3年のシリア危機から12年以上経った今でも、シリアの状況は良くなるどころか、食料危機や人々の心の悩みはますます深刻になっています。

2023年の始めには、シリア全土で1,530万人が緊急人道支援を必要としていたのですが、2023年2月にトルコ・シリア大地震が発生し、緊急人道支援を必要とする人々は、420万人も増加しました。

食料の値段は2年前と比べると8倍に値上がりしており、シリア全土の72%の人々が借金をして食料を買っています。また、生活が苦しいために心理的な苦痛を抱えている人々は70%にものぼり、2023年2月の大地震で、心のサポートを必要とする人はさらに22万人も増加しました。
しかし、心のサポートを必要とする多くの人々への支援は、非常に限られています。

ピースウィンズの活動を通して、改善されたことを教えて!

ピースウィンズは、食料を買うことができない貧しい人々に対して、食料パッケージや食料バウチャー(お店で食料品と交換できる券)を配ってきました。今年行った調査によると、バウチャーを受け取った98%の人々が「食料が買えない不安が一時的に減った」と答え、「自分と家族が最も必要としている食料を購入することができ、とても嬉しかった」との声が聞かれました。

また、2022年秋から心に苦痛を抱えている子どもや女性をサポートするためのワークショップを始めました。
子どもたちは絵を描いたり、人形劇を見たり、ファシリテータ―のお兄さんやお姉さんと話し合いながら、自分の気持ちと向き合ったり、問題が起こった時の対処法を考えます。ワークショップを通じて、友だちや家族との関係がより良いものに変化しています。

一方、女性たちは、ストレスを減らすためのリラックス方法や子どもとのポジティブなコミュニケーション方法、機織りやモザイクなどの手工芸を学ぶワークショップを受けています。多くの女性たちが、ワークショップを通じて、友情や自尊心を育み、より笑顔で日常を過ごせるようになったと答えてくれました。

今後活動を続けるにつれ、より改善できそうな所は?

2023年10月から、食料不安を抱える乳児のいる女性と妊婦、障害者へ食料バウチャーを配付する活動を始めました。乳児のいる女性と妊婦には、妊婦中や産後に食べたほうがいい食べ物や、子どもが病気になったときに与えた方がいい食べ物などについて学ぶワークショップを開催しています。
普段は、そのようなことを学ぶ機会のない女性たちが、ワークショップを通じて学んだことを実際に行動に移してくれることを期待しています。

また、2023年11月からは、大地震や経済危機のために、ストレスが原因で暴力を振るう人が増えたため、地域や家庭で暴力を減らしていくためのワークショップを開始しました。
ワークショップでは、お母さんと子ども、それにお父さんにもワークショップに参加してもらい、家族間でのコミュニケーションの良い取り方や怒りのマネージメント方法を学んだり、家族の夢や思いを再確認する貴重な時間です。このワークショップを通じて、どのような未来を親子が語ってくれるようになるのか、とても楽しみにしています。

SUPPORTご支援のお願い

支援が必要な人々のために
できること

ピースウィンズは世界各地の地震・洪水・干ばつなどの自然災害と、
紛争や貧困など人為的な要因によって
生命や生活の危機にさらされた人を支援しています。
また、復興・開発のために支援を行います。

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