ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害、貧困などの脅威にさらされている人びとに対して海外国内問わず支援活動を行うNGOです。

特定非営利活動法人(認定NPO)ピースウィンズ・ジャパン
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スリランカの現地活動ルポ

スリランカの現地活動ルポ

『島根からスリランカへ!乳製品加工の専門家による品質改善ワークショップ』

2019.1.17

2018年10月某日、スリランカのムトゥール郡チェナイユール村のムトゥール東酪農協同組合で開かれたミーティング。多くの課題がありますが、彼らはいま製品に対する問題で悩んでいました。
「ヨーグルトが早く傷んでしまうのだがどうすれば良いのだろう。。。他にも。。。」

組合員が集まってのミーティングの様子

組合員が集まってのミーティングの様子


ムトゥール牛乳回収所兼直売所、サンプール村、スーダクダ村の位置

 26年にわたる内戦が終結した2009年以降、約28万人の国内避難民が徐々に東部州・北部州に帰還し、再定住しています。また2019年にも国外避難民の帰還が予定されています。我々が支援している地域においては、2016年末にサンプール村が、2018年末にはスーダクダ村への再定住の許可が下りました。
ピースウィンズジャパンはこの再定住エリアの酪農協同組合に対し、外務省の日本NGO連携無償資金協力の支援を受け、2014年に牛乳回収所兼直売所(以下、MCC)の建設を支援しました。現在、生乳の回収や付加価値製品の生産・販売をしています。当時、小規模酪農家は自家消費するか、破格の値段で仲買人に売るしかなかったところ、少量の生乳でも酪農協同組合で買い取り、酪農家が副収入を得られるようにと建設されました。この牛乳回収所ができて以降、搾乳量が少なく仲買人に生乳回収に来てもらえないような農家も組合を通して生計向上を図れるようになりました。MCCは生産・直売所も備え付けており、そこではヨーグルト、アイスクリームを始め、砂糖と生乳でじっくり煮込んで作られるスリランカのお菓子「ミルクトフィ」など、様々な加工乳製品を販売しています。

 今回、酪農協同組合の抱える付加価値製品の品質の課題を解決するため、スリランカへ足を運んでいただいたのは島根県邑南町にあるシックス・プロデュース有限会社の洲濱さん。邑南町ではスリランカと同じように放牧牛から取れる牛乳を用い、様々な乳製品を提供しています。

シックス・プロデュース (島根県邑南町)

洲濱さんには2018年12月10日から14日までの5日間、トリンコマレに滞在いただき、朝から夕方まで、MCCのスタッフたちのために掛かり切りでご指導いただきました。

近所の商店を訪問し、地域の人々に どのような製品が好まれるか調査

近所の商店を訪問し、地域の人々に
どのような製品が好まれるか調査

ヨーグルトの乳酸菌の培養方法についてご指導いただいている様子

ヨーグルトの乳酸菌の培養方法についてご指導いただいている様子

現在組合で生産しているヨーグルトの発酵状況について専門的な見解と、ヨーグルトの保存期限の課題解決のため、乳酸菌の培養方法についてご指導いただきました。他にも、以前別のスリランカ国内機関より指導を受け、製造しようと試みたが失敗してしまった糖質を抑えたミルクトフィの開発を始め、ミルクキャラメルやミルクジャムの開発提案や衛生管理手法HACCP(ハサップ)の考え方についてもご指導いただきました。

糖質を抑えたミルクトフィを開発

糖質を抑えたミルクトフィを開発

ミルクトフィキャラメルの開発についてご指導いただき、できたてを型に流し込む様子

ミルクトフィキャラメルの開発についてご指導いただき、できたてを型に流し込む様子

短期間の滞在でしたが、MCCのスタッフや組合員のために献身的に指導に取り組んでいただき、地域の人々は皆、大変感謝しておりました。

最後、味見に協力してくれた地元の子と握手

最後、味見に協力してくれた地元の子と握手

今年、スリランカは内戦が終戦して10年の節目の年を迎えます。現在も国外からの帰還が続いており、また新たな生活を築き始める人々がいます。ピースウィンズ・ジャパンは引き続き、支援が届きにくい地域の人々に目を向け、活動を続けてまいります。
本事業は外務省の日本NGO連携無償資金協力からの助成金とサポーターの皆様からの寄付金、また地元政府のサポートを得て実施しております。皆さまからのご協力、またスリランカの発展に寄与できるようなお話等もございましたら是非よろしくお願いいたします。

現地調整員 佐藤

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