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南スーダンの現地活動ルポ

南スーダンの現地活動ルポ

【南スーダン】8回目の停戦合意

2015.9.10

今年4月からピースウィンズ・ジャパン(PWJ)広島本部事務所でアフリカ事業担当となった竹中です。日本ではうだるような暑さと湿気の8月半ば、初めてアフリカ出張に行ってきました。個人的にも人生初のアフリカ訪問です。降り立ったケニアのナイロビ空港では思いのほか爽やかな風が迎えてくれました。アフリカというと、灼熱と乾燥の大地、というイメージをもっていましたが、8月のナイロビは冬の終わり。一年を通して平均気温が20度程度のナイロビで、さらに気温の低い時季にあたります。日中は日差しが強く感じることもありましたが、朝晩は涼しいというよりも、フリースがほしくなる寒さでした。

PWJは現在、アフリカで3つの事業を行っています。ケニア国内では、北東のソマリア国境付近にあるダダーブ難民キャンプ支援、北西部のカクマ難民キャンプ支援、そして隣国・南スーダンでのジュバ国内避難民支援です。今回の出張では、この3事業のうち、ジュバの事業地の視察が主な予定でした。「予定でした」と書いた通り、今回は結局、ケニア・ナイロビから南スーダン・ジュバに渡航することができませんでした。8月17日に政府と反政府勢力との和平協定が締結される予定でしたが、その前に南スーダンのキール大統領が州知事5名を突如罷免し、署名を延期したため、大規模な抗議行動が起きる恐れがあったためです。国際機関やNGOのスタッフは南スーダンに入ることを控えるようにと国連の治安担当からも通知があり、渡航を断念しました。

私の初めてのアフリカ出張は、ナイロビ滞在のみとなり、残念ながら事業地を見ることはできませんでした。それでも、3事業の駐在員が揃っているナイロビに滞在することで、駐在員たちから直接、事業について詳しい話をたくさん聞くことができました。普段はメールでのやりとりですが、顔を合わせて話をすることがいかに重要かということを実感しました。駐在員がどのような想いで事業に向き合い、日々努力を重ねているのかということが、言葉の端々や表情から伝わってきたからです。

その後、8月26日にキール大統領は和平協定に署名しましたが、「条件付き」との内容でした。署名後、72時間以内に軍を撤退させなければならないことになっていますが、この期限が守られなければどうなるか…。実は双方はこれまで数回にわたって停戦協定を結んでいますが、その度に戦闘は再発してきました。今回も、署名2日後に戦闘があったとの情報もありました。南スーダン情勢は、相変わらず先を見通すことが難しい状況です。今度こそ、和平協定が守られて平和が訪れるかもしれない。そんな希望を持っては裏切られるということを、(私たちNGO関係者もそうですが)故郷を離れて避難を強いられている200万人の南スーダンの人々は、繰り返し体験してきたことでしょう。今度こそは、と願わずにはいられません。

南スーダン

報告:竹中奈津子(南スーダン事業担当)

※この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成や、皆さまのご寄付で実施しています。

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