ピースウィンズは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

Emergency

緊急支援情報

2022.9.22

【パキスタン】洪水緊急支援を開始します

緊急支援情報

大雨による洪水で歴史的な大被害が出ているパキスタンにおいて、ピースウィンズは現地の提携団体と共に情報収集を進めてきました。

 

パキスタンでは今年6月中旬から、各地でモンスーンによる例年の雨量を大きく上回る豪雨が降り続き、国土の3分の1が水没したと発表されています。

 

提携団体のスタッフによると、水は現時点でもほとんど引いておらず、浸水がおさまるまでには3ヶ月とも、6ヶ月かかるとも言われています。

 

(シンド州ダードゥ調査時、村に水が入り家が浸水している様子)

 

今回、ピースウィンズと提携団体が支援を開始する対象地は、被害が最も大きいシンド州。事業対象とする村落はジョヒという、完全に水没している集落が多くある場所になります。

数千世帯(1世帯は約7人を想定)を対象に、食糧などの配布を予定しています。

 


(シンド州ダードゥ調査時、村に水が入り家が浸水している様子)

 

支援実施地域までは、首都イスラマバードから幹線道路でシンド州の主要都市ダードゥまでなら車で行くことができますが、最終的な対象村落へは小型ボートでしか行けないような場所になります。

 

浸水している村には未だ残っている人が多数いますが、避難することで家の財産が盗難されることを懸念していたり、家畜を飼っているので避難できなかったり、というような事情があるそうです。

 

(対象地域シンド州ダードゥへ移動中の様子。2キロほどの距離に、船で20分ほど要しました。この水の下に、農地や学校があります)

 

洪水となってから数か月が経ちますが、被災地では蚊が大量発生し、デング熱やマラリアの流行という新たな脅威が恐れられています。また、下痢やコレラといった水が原因の感染症も心配されています。

 

ピースウィンズとしては、まずは食糧や水の支援を優先し、もし事業継続ができるのであれば、家畜の支援なども視野に入れていきたいと考えています。

 

これからも引き続き、現地の提携団体と調査を進め、緊急支援を開始していきます。

既に多くの人命が奪われている緊急事態であることから、「できるだけ早く動いてほしい」という声も届いています。

皆さまからのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

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