ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

Emergency

緊急支援情報

2019.7.31

【ネパール】洪水による被災者の現在

緊急支援情報

「被災したときの事は今も正確に思い出すことができません。洪水が私たちの村を襲ったのは夜中の1時頃でした。当時、洪水の恐怖に誰も眠っていませんでした。辺りは真っ暗で、何も見えませんでした。なんとか学校へ避難し、そこから3日間学校へ泊りました。恐怖に食べ物ものどを通らず、ただ水が引くのを待ちました。」
 
洪水当初の様子について教えてくれたのは、キシュン・ラムさん。彼は生まれてからずっとこの土地で暮らしてきました。彼の家は2018年にも洪水を受けており、今回の洪水はその修理が終わった矢先のことでした。
 
2019年7月11日から降り始めたモンスーンの豪雨により、ネパール、インド、バングラディッシュの国境地帯を中心に洪水や土砂崩れが相次ぎ、7月18日までに227人が死亡、1,000万人以上が被災した。ネパールでは、洪水と地滑りの影響で90人が死亡、29人が行方不明、41人が負傷し、1万7,000人以上が避難を余儀なくされました。PWJが支援活動を行うラウタハト郡では29人が亡くなりました。
 

被災地ラウタハト郡・訪問地

 

写真:キシュンさん.jpg

 
写真の彼、キシュンさんは怒っているわけではありません。ただ不安だったのです。私たちが車を降りるとすぐに彼は歩み寄り、私の家が被害を受けているか確認して欲しいと私たちに頼みました。彼はスタッフの手を取り家の中へと連れていきました。何も無い泥だらけの家の中。
 

動画:洪水で被災したキシュンさん宅の様子

彼はそこで、この家が洪水に遭い被害を受け、蓄えていた食べ物が流されてしまったこと、家族のことなどを話してくれました。そして、彼は言います。「私は被災者です。」そう、彼は家が残ったことで自分が被災者に含められないことを恐れていたのです。彼らは自治体から約8キロの米と1キロの豆を配給されました。しかし、他の団体からの食糧・物資支援では彼のように家が残っている人は被災者に含められなかったのです。
 
被災当時の様子
川は轟音を放ち荒れ狂っていました。私たちは2017年の大洪水が再び起こらないことを祈っていました。警告を受けたのは午後の3時。時間があまりなかったので、皆持ち運べるものだけ学校へ運び出し、何も起こりませんようにと家で座ってただ祈っていました。
 
被災したときの正確な時間は今も思い出すことはできません。洪水が私たちの村を襲ったのは夜中の1時頃でした。当時、洪水の恐怖に誰も眠っていませんでした。辺りは真っ暗で、何も見えませんでした。なんとか学校へ非難し、そこから3日間学校へ泊りました。恐怖に食べ物ものどを通らず、ただ水が引くのを待ちました。水が引いたのは4日目、私たちは村へ戻りました。最初は私の家がまだ建っているのを見てジャンプして喜びました。しかし、家が中途半端に残ってしまったために十分な支援を受けられませんでした。家は立っていますが、洪水の影響でいつ倒れてもおかしくありません。これまで息子たちが家の修理のために多くの費用を費やしてくれたのに。。。
 

写真:被災した家屋・ラウタハト郡ブニヤディ村

 


 

家族と生活と地域の家族
私は若いころガウル自治区の街でポーターとして働いていました。可能な限り働きましたが、今は身体が衰えてしまい、働くことができません。私には2人の息子と3人の娘がいますが皆結婚して今は別の町で暮らしています。そのため、今は妻と2人暮らしです。子どもたちは月に一度帰ってきてくれ、生活費を支えてくれています。子どもたちも自分の家庭があるので、毎月交代で私と妻の薬を買うための3000ルピー(3000円)を仕送りしてくれています。その残ったお金で野菜や油、スパイスを買う事が出来るのです。
 
2017年の大洪水後、 息子たちは私と妻に街に来て、一緒に住もうと言ってくれました。しかし、私はこの場所を、生まれたことの地を離れたくありません。ここは地域みんなが家族のようなものです。私は皆と共にここで暮らしたい。
 
彼も含め、被災者の人々は次の収穫期までのお米の十分な蓄えがありましたが、洪水はその全てを奪っていきました。飲み水に使っていた井戸は洪水で汚れ、家財道具、蓄えていた料理に欠かせない薪も流されてしまいました。そして多くの被災者は農業を生業にしていますが、農場は冠水状態で今シーズンの収穫は絶望的です。
 
2017年の大洪水、2018年の洪水。2017年の前の大きな洪水は11年前だったそうです。近年の気候変動による自然災害の被害に遭う人々は年々増え続けています。被災地にはキシュンさんのようなお年寄りから子どもたちまで本当に多くの人々が被災しました。今後も現地で被災した人々に寄り添い、活動を続けて参ります。
 
ピースウィンズジャパンは現在、被災地の人々への緊急支援物資配布を検討しております。引き続き現地で被災者支援の活動を続けて参りますので、応援・ご支援ほど、よろしくお願いいたします。

 
本調査事業はシャンティ国際ボランティア協会(SVA)と共同でジャパン・プラットフォームの助成金とサポーターの皆様からの寄付金で実施されています。
 

写真:ラウタハト郡・被災地で冠水した畑・田んぼ

 

 
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た、今回の支援が終了した場合、今後のレスキュー及び被災者緊急支援の準備に活用させていただきます。

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