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私たちの活動

【ウクライナ】戦闘が続く東部に残された住民1万人の退避をサポート

3月中旬の夕暮れ時、ウクライナ東部から逃れてきた人々を乗せた1本の列車が中部のドニプロ駅に到着しました。扉が開くやいなや、ウクライナの人道支援団体Vostok SOS(ヴォストック・エスオーエス)の退避支援チームのスタッフが駆け寄り、足が不自由な高齢女性の手を取って退避専用の車に乗るのを助けました。続いて、彼らは歩行困難な女性をストレッチャーで手際よく救急車に乗せました。周到に準備された駅構内でのオペレーションはわずか10分程度で完了し、2人は近くの福祉避難所に落ち着きました。
 


足を負傷した女性をストレッチャーに乗せる提携団体スタッフ

 
ピースウィンズは昨年6月よりVostok SOSと提携し、ウクライナ東部の前線付近に取り残された人々の避難を支援しています。
 
この高齢の女性は、ドネツク州の激戦地バフムートからほど近いチェシヴヤに暮らしていました。周辺の治安が急激に悪化したことから、離れて暮らす家族がVostok SOSのホットラインに電話し、急きょ列車で避難することになりました。家族が本人に伝える間もなく退避支援チームのスタッフが自宅に迎えに行ったため、本人は退避することを知りませんでした。「とにかく急いで身の回りのものを袋に詰めて出てきました」と、緊迫した様子を語ってくれました。
 
このように自力での移動が困難な人々の避難を支援する活動により、これまでに11,466人の人々が危険な地域を逃れることができました。また、退避してきた人々に温かい食事や衛生用品を提供したり、避難先にベッドやシャワーを設置するなどの支援も行っています。一人でも多くの住民が安全な場所で少しでも尊厳のある生活を送れるよう、これからも活動を続けていきます。
 


東部から避難してきた女性をサポートする提携団体スタッフ

 
本事業はジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。
 

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