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2023.1.18

【ウガンダ】感染予防と尊厳を守るための衛生支援を実施~前編~

ウガンダ 海外人道支援

2022年秋、ウガンダ北部にある、主に南スーダン難民が多く暮らすインヴェピ難民居住地区とライノキャンプ難民居住地区にある学校を訪れると、子どもたちがトイレの後にちゃんと手を洗って教室に戻っていく姿が。
 


設置した手洗い場を使用する子どもたち(アネックス小学校)

 
昨年1月、ウガンダでは約2年にわたってとられていた、新型コロナウイルス感染拡大防止のための移動制限や外出禁止、学校の閉鎖など厳しい措置が解除されることとなりました。しかし、人々が密集し、きれいな水を使った手洗いや、清潔なトイレを使用することが難しい難民居住地区では、これらの措置が解除された後も継続して衛生環境を改善し、感染リスクを軽減していくことが必要とされていました。
 
このような状況に応えるべく、ピースウィンズは、2021年11月末から2022年9月末まで、ウガンダ北部にあるインヴェピ難民居住地区とライノキャンプ難民居住地区にて、生徒数が過密状態にあった学校と、衛生的なトイレや水浴び場の設備を持たない高齢者や障害者など特別な支援を必要とする世帯を対象に衛生支援活動を実施しました。この記事では、前編と後編に分けて、どのような課題があり、どのように取り組んだのかをご紹介したいと思います。
 
前編では、学校での衛生支援について紹介します。
2年ぶりに学校が再開するなか、子どもたちが安心して学校に戻れるよう、学校の衛生環境、特に感染予防体制をしっかり整える必要がありました。しかし実際は、トイレ1つに対して100人近くの生徒が利用していたり、生徒数1,000人以上の学校に手洗い場が不足していたり、焼却炉がないためごみを適切に処理できていない学校がありました。また、ある小学校では、フェンスがないために近隣から家畜が侵入してきたり、近隣住民が学校のトイレや給水所を使用しに入ってくるなど、衛生面だけでなく、安全面の課題があることもあきらかになりました。
 
さらに、2年という長い閉校措置により、女子生徒は月経衛生に関する情報へのアクセスが限られ、困窮や移動制限による生理用品の入手の困難という課題にも直面していました。学校が再開しても、経血で汚れた服を洗うことができず、また誰かにからかわれたりすることを恐れて休んでしまう生徒もおり、新型コロナウイルス感染拡大前からあった月経をめぐる課題はさらに深刻になっていたのです。このため、女子生徒が女性教師などに月経に関わることを相談したり、経血で汚れた服を洗って着替えることができる更衣室や月経衛生管理キットの配備など、学校における生徒の衛生環境を整備することが必要とされていました。
 
ピースウィンズは、聞き取り調査を行い、より支援を必要とするインヴェピ難民居住地区のアネックス小学校とライノキャンプ難民居住地区のセントルークアイツ小学校とオフア中高等学校に対象を絞り、老朽化したトイレの撤去と新規建設、焼却炉や手洗い場の設置などの衛生設備の整備、女子生徒が月経時にも安心して学校に通えるよう、汚れた服を洗ったり女性教師に相談できるスペースもある更衣室の建設、そして緊急用の月経衛生管理キットの配布を行いました。
 


学校に建設したトイレの壁に書かれた手洗いを呼びかけるメッセージ。車椅子の生徒も利用できるようスロープを設置。(アネックス小学校)
 

女子生徒用更衣室(セントルークアイツ小学校)
 

更衣室の入り口横に意見箱を設置し、入り口はカーテンを付けることでプライバシーを確保。(セントルークアイツ小学校)
 

配布した衛生管理キット:ショーツ、再利用可能なナプキンとナプキン入れ、石鹸。

 
これらの衛生設備を設置しただけでは、学校の衛生環境が整備されたとは言い切れません。生徒が正しく利用し、掃除して清潔にしておくことが大切です。また、月経衛生の問題に関しては、女子生徒だけでなく男子生徒も学び、月経に対する偏見や誤解、からかったりすることがないように啓発しなければなりません。これらの学校で、学校内の掃除や手洗いなど衛生行動の働きかけに取り組む学校衛生クラブの生徒に対して基礎衛生と月経衛生に関するワークショップを実施しました。
 


基礎衛生知識・月経衛生管理ワークショップにて、正しい手洗いの仕方をデモンストレーション。(オフア中高等学校)
 

基礎衛生も月経衛生も、女子生徒だけでなく男子生徒にとっても大事な問題。女子生徒と男子生徒が一緒に再利用可能なナプキンを作成。(アネックス小学校)

 
また清掃用具を各学校に供与し、教師と学校衛生クラブの生徒が協力して、トイレや焼却炉をはじめ学校の掃除に取り組めるようにしました。
活動を終えた11月にこれらの学校に訪れると、トイレや水浴び場はきれいに保たれており、生徒たちが手を洗うなど衛生的な行動をとっていることがうかがえました。
 
女子生徒からは、
「以前は更衣室がなくて生理用ナプキンを替えることができませんでしたが、今は学校で出来るようになりました。」
「生理用ナプキンを替えるために家に帰っていましたが、遠いので学校に戻ることができませんでした。でも今は、生理用ナプキンもショーツも石鹸も学校にあります。」
「生理用ナプキンを替えに更衣室を利用しても誰にも気づかれないので、月経のときに学校に来やすくなりました。」
といった声が聞かれました。
 
~後編へ~
 
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