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海外人道支援

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2019.6.21

【ウガンダ】ビディビディ難民居住地区での「世界難民の日」の様子

ウガンダ 海外人道支援

6月20日は「世界難民の日」でした。日本では、今年は東京スカイツリーが国連カラーの青色にライトアップされていたようですね。

世界中の都市や難民キャンプでも、毎年「世界難民の日」は盛大に祝われます。私が駐在しているウガンダは約120万人の難民を受け入れている世界でも有数の国です。ここでは、今年の祝典を、24万人ほどの難民を保護しているウガンダ最大級のビディビディ難民居住地区(以下、ビディビディ)で開催することにしました。

当日は、雨季にも関わらず快晴で日陰にいても汗が出るほどの気温。会場はある小学校のグラウンドで、今までビディビディで見たこともないほどの数の人が集まっていました。ざっと数千人くらいでしょうか。祝典は朝から夕方まで、1日かけて盛大に執り行われました。政府高官を含む来賓のスピーチや、難民の子どもたちからなる数々のグループが披露する歌や踊りなど、分刻みのタイムスケジュールで盛沢山な内容でした。

グラウンドに集まる人々

参加者には、小学校の生徒や中学校の生徒なども見られました。ちなみに、難民居住地区の教育カリキュラムはウガンダのものですが、ウガンダには大きく初等教育にあたる小学校と、中高等教育に当たる中学校があり、その後は大学となります。つまり、中学校とは、日本の中学校と高校が合わさったようなものになります。24万人も住んでいるビディビディの6割ほどが18歳未満の子どもだと言われている一方で、中学校は5校しかなく、各中学校の生徒数は1000人に至らないことを考えると、ビディビディにおいて中学校に通っている子どもたちはほんのごく僅かであることがご理解いただけるかと思います。

さて、5校のうちの1校である二パタ中学校の保健クラブは、私たちピースウィンズ・ジャパンが衛生普及活動の支援を行っていますが、彼らも祝典に参加しました。出し物をすると聞き、何を披露してくれるのだろうと楽しみにしていたところ、「詩の朗読」を披露してくれました!朗読といっても直立して読むのではなく、体全体を使って詩を表現するという演技の要素も入っているアフリカ独特のものです。

中学生たちは今年のウガンダの世界難民の日のテーマであった「環境保持」を詩という形にし、「難民の私たちも自然の恵みを大切にしよう」というメッセージを一生懸命訴えかけていました。他の子どもたちのグループは歌や踊りを披露していた中、詩の朗読は一味違っており、とてもいいものに仕上がっていました!

詩の朗読を披露する生徒たち

祝典に参加した保健クラブのアグネスさんは、「環境を維持するためにはむやみに木を切ることはよくなく、植林することも大事だということを学びました。当日、祝典に参加できなかった人にもこのメッセージを広めていきたいと思います」と言っていました。また、アサンティさんは、「難民とホストコミュニティ*が平和に共存し、友情がさらに深まることを願います」と言っていました。ホストコミュニティから二パタ中学校に通っているリチャードさんは、「学校が大好きです!」と楽しそうに言っていました。

保健クラブメンバーと集合写真

ビディビディ難民居住地区での生活は厳しく、暮らす人々にとっては退屈な日々もあるかもしれませんが、この祝典では彼らが主役となります。「世界難民の日」は、普段は静かな難民居住地区に活気をもたらし、大勢の難民とホストコミュニティがともに楽しい時間を過ごせる華やかな1日になりました。

*難民を受け入れている地元の地域

ウガンダ事業現地駐在員 宮原萌

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