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私たちの活動

2012年の出荷が終了、2013年は支援開始から10年。

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)がコーヒー生産者支援を続ける東ティモールでは、2012年のコーヒー豆の出荷が無事終了しました。
総輸出量は約170トンにのぼり、過去最高の生産量となりました。2011年の輸出量は約40トンですので、ほぼ4倍増したことになります。
作業も比例して増えることとなり、東ティモールの人びとは繁忙期がはじまった7月頃から年末まで、汗だくになって一緒によく働いてくれました。

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量だけでなく質も維持するため、これまで以上に入念な水分値チェックを行いました。
コーヒー豆の最適な水分値を維持するために、輸出する際の包装は麻袋だけでなく、今年から豆を結露から守るグレインバッグ(特殊な穀物用の袋)を新たに使用しました。
これによって輸送時に受けるダメージを最小限にし、輸出前の状態により近いコーヒー豆を、日本の消費者の皆さんにお届けすることが可能となりました。
その結果、2012年度のコーヒー豆はコーヒーのスペシャリストにも「非常に良い出来である」と評価され、PWJのオンラインショップ「ピースウィンズ・ショップ」では品切れの時もあったほど好評です。

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グレインバッグに詰めたコーヒー豆

今回の輸出作業を振り返って感じることは、PWJのピースコーヒーは、本当に多くの方々の努力があって日本へ輸出できるということです。
急斜面を歩き周り、コーヒーチェリーを摘み、保存できる状態までの加工を行うエルメラ県レテフォホ郡のコーヒー生産者。
早朝から夜までコーヒー加工の指導、コーヒー豆の計量・買取を行うPWJスタッフ。
コーヒー豆の脱穀などの加工を行うディリの工場で、重たいコーヒー袋を汗だくになって運ぶスタッフ。すべての工程が終了した後、PWJの倉庫で欠陥豆を取り除く作業を担当するお母さんたち。
その後、輸出用にグレインバッグと麻袋にコーヒー豆を詰める作業を行う倉庫スタッフ。トラブルが起きてもひとつひとつ対処し、東ティモールの人びとは、「東ティモール最高のコーヒー豆を世界中の消費者へ」という高い意識を持って仕事をしています。

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脱穀場での作業の様子

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欠陥豆を取り除くお母さんたち

2013年はPWJが東ティモールでコーヒー生産者支援を始めて丸10年が経ちます。
これまでは、コーヒー生産者の品質管理そしてコーヒーチェリーの加工技術の向上に重点を置き、高品質のコーヒー豆を生産することに焦点をあててきました。
しかし、これからの10年は、コーヒー生産者の継続的な収入向上を達成するためにも、いかに東ティモールのコーヒー産業全体の繁栄に貢献していけるかが勝負と考えています。
最後に、2012年のコーヒー豆出荷に尽力してくれたスタッフたちに、改めて感謝します。彼らがいなければ、170トンの良質なコーヒー豆を日本に送ることもできませんでした。2013年は、さらに美味しいコーヒー豆を皆さまにお届けできるよう、生産者・スタッフが一致団結して取り組んでいきます。

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PWJのスタッフたちと
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