ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2011.11.24

今年の輸出を終えて-総収穫量は39.1tになりました-

東ティモール 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)がコーヒー生産者支援を続ける東ティモールでは、今年のコーヒー豆の収穫が終了しました。11月4日には今年の豆を載せたコンテナが日本へ向け出発しています。

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生豆の袋詰め作業
(C)Peace Winds Japan

今年は、収穫量の落ち込む「裏年」に加え、昨年の長雨がもたらした開花不良により、レテフォホ郡では収穫開始前から大幅な収量減が予想されており、最終的にはアラビカ種で昨年の91tから今年26.8tへ、3分の1以上の激減となりました。レテフォホの一部では昨年比で4分の1程度しか収穫できなかった集落もあり、レテフォホのコーヒー生産者にとっては厳しい年となりました。こうした生産者の収入激減を緩和できるよう、PWJはコーヒーの買取価格を例年より大幅に上げて対応してきました。
このように、PWJと生産者双方にとって厳しい状況の一年となりましたが、大きな「収穫」も3つありました。
一つ目は、不作や天候不良に左右されない農園作りと管理の重要性を、両者で再認識出来たことです。現在、PWJが今年6月にレテフォホで開始した実験圃場(以下、圃場。前回の記事を参照)が、生産者の関心を集めています。6月に圃場で剪定したコーヒーの木は、生産者たちの予想に反し、この数か月で大きく成長しました。

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選定した木から生えた新しい芽
(C)Peace Winds Japan

「圃場の木は古くて、もう実はならない。剪定をやっても結果は一緒だと思っていたが、こんなに変わるとは思わなかった。私も自分の農園でやりたい。」という声が聞こえ始めています。そうした点で、今年の不作はPWJと生産者にとって大きな教訓となりました。
二つ目は、2010年からPWJが技術支援を開始したリキサ県リキサ郡で、生豆で12.3tのロブスタ種が収穫できたことです。今年は残念ながら アラビカ種は不作となり生産量は少なくなってしまいましたが、ロブスタ種の支援開始から2年で10tを超える収穫が得られたことは、来年への大きな自信となりました。引き続き技術支援を行い、さらなる収量増と高品質を維持していきたいと思います。
最後は、ディリの二次加工(脱穀)倉庫建設です。
コーヒーの生産地で加工されたパーチメント(黄色い硬いからが付いたコーヒー豆)は首都のディリの倉庫にて脱穀作業(硬いからを取り除く作業)が行われますが、従来、ディリの第二次加工施設はPWJだけでなく他の企業や団体も利用していたため、利用できる時間と場所に制約がありました。
しかし、 PWJ専用の作業倉庫を建設することで、豆の品質管理に重要な手選別(状態の悪い豆を、手選別ではじく作業。)を、より丁寧に実施できるように対応しました。9月に倉庫建設は完了し、今年のコーヒー豆は2度の手選別を実施することができました。 生産現場を改善し、より一層美味しいコーヒーを日本の皆様にお届けできれば何よりです。

新しく建設した作業棟.jpg

新しく建設した作業棟
(C)Peace Winds Japan

新しい作業棟でのハンドピックの様子

新しい作業棟でのハンドピックの様子
(C)Peace Winds Japan

不作の中でもPWJに協力してくれた生産者、不作だからこそ来年に備えPWJがやらねばならない業務を全力で支えてくれたスタッフに、改めて深く感謝したいと思います。

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