ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2011.7.4

不作の年を迎えて ‐新たな取り組み‐

東ティモール 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)がコーヒー生産者の支援を続けるエルメラ県レテフォホ郡では、現在、コーヒー収穫の最盛期を迎えています。至るところで収穫の様子が見られ、各家庭には脱肉したコーヒの実の新鮮な香りが溢れています。

コーヒーの収穫の様子

コーヒー収穫の様子
(C)Peace Winds Japan

一方で、今年は例年にない不作にも直面しています。
例年、レテフォホでは乾季の9月にコーヒーの花が咲き、約9か月かけて果実が成熟し、翌年の6月頃から収穫が始まる、という開花から収穫までのサイクルとなっています。しかし昨年は秋ごろまで長雨が続き、レテフォホ全土で開花不良を引き起こしたため、今年の収穫に大きな影響が出ています。
まして裏年(収穫量の少ない年)と天候不良が重なる今年は大幅な減産となり、コーヒー豆の販売から収入を得る生産者たちの生活を逼迫します。したがって、PWJは生産者グループと早期からこの問題へ向け幾度も会議を開き、その中で①喫緊の対応策としてコーヒーの買取価格を上げる、②長期的対応策として裏年や天候不順に左右されない生産体制の構築、という結論を出しました。

生産者との会議の様子

生産者たちとの会議の様子
(C)Peace Winds Japan

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説明をするPWJスタッフ(中央2名)
(C)Peace Winds Japan

特に生産体制の強化を実現するための一つの形として、「モデル農園プロジェクト」を既にレテフォホで開始しています。モデル農園プロジェクトの目的は、コーヒー生産者への農業知識の普及、生産性向上と収穫量の安定化を図る点にあります。
具体的には樹齢が30年を超え、生産性が極めて低いコーヒーの木が密集するコーヒー農場の一部をPWJが借り上げ、剪定・台切(根本付近から幹ごと切り落とす)・新しい苗木の植林を行っていくというものです。

コーヒーモデル農園の様子

モデル農園の様子
(C)Peace Winds Japan

カットバックしたコーヒーの木

台切(カットバック)したコーヒーの木
(C)Peace Winds Japan

事実、「一度切り落としてしまった木からは実がとれなくなるのでは」という農業知識の不足が理由で、多くのコーヒー生産者が剪定・台切などの作業を躊躇します。必然的にレテフォホ全体として樹齢30年を超える木が増え、裏作・天候不順にかかわらず概して生産性の低さが問題となっています。また、こうした理由で木自体の生命力も弱いため、天候不良等の影響を正面から受けてしまします。
モデル農園という成功例を作ることで、各生産者がこうした作業の有効性を認識し、レテフォホの各コーヒー農園へ波及するよう、PWJは今後も同農園の管理を徹底していきます。

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