ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2008.7.7

待望のコーヒー収穫が始まっています

東ティモール 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)がコーヒー生産者の支援を続ける東ティモール・エルメラ県のレテフォホで、待ちに待ったコーヒーの収穫作業が始まっています。今年は表作の年。多くの収穫によって収入も増えると生産者組合メンバーの期待も高まります。組合メンバーにとって、コーヒーの収穫期は一年で一番忙しく、一番幸せな時。野菜栽培が同じ時期に重なっても、朝早くから夜遅くまで力仕事が続いても、陽気な声が各地で聞こえてきます。

収穫時期に先立つ今年2月に起こった大統領の襲撃事件は、組合メンバーの生活に大きく影響を及ぼしました。犯行グループが組合メンバーの居住地域に逃亡し、国軍が犯行グループの逮捕作戦を実施したため、メンバーの多くは自分たちの農園の整備に行くことを禁じられたり、聞き取り調査などを受けたりし、収穫作業が無事迎えられるのかと不安な時期が続きました。コーヒーは収穫時期を逃してしまうと、品質が低下し、販売できなくなってしまうからです。また、PWJのスタッフも一時期、現場に入ることを制限され、組合メンバーの不安は募るばかりでした。しかし、犯人グループは収穫作業が始まる約1カ月前の4月29日に投降し、5月31日、無事に収穫初日を迎えることができました。
皆さまへ届くコーヒー。どんな過程で作られているかご存知でしょうか? コーヒーの実は、10月頃に白い花を咲かせ、小さな緑の実に変わり、雨季の間は栄養をじっくりと蓄えて少しずつ少しずつ大きくなっていきます。雨期が明けると、太陽の光をいっぱい浴びて緑色から赤い色に変わっていきます。

コーヒーの選別作業

コーヒーの選別作業
(C)PWJ/Hibiko SHIBATA

そして迎える収穫期。カフェ・タタマイラウのメンバーは、グループごとに各家族のコーヒー農園の収穫を手伝います。朝8時にコーヒー農園に集まったメンバーとその農園の家族総出で手作りの笹カゴを肩にかけて、夕方の4時ごろまで収穫作業を続けます。その間、歌が出てきたり、噂話が出てきたりと、笑い声が耐えません。朝食、昼食とコーヒー農園でとるため、女性たちは食事の準備と収穫作業を併行して行うので大忙しです。

選別されたレッドチェリー

選別されたレッドチェリー
(C)PWJ/Hibiko SHIBATA

夕方の4時を過ぎると、選別作業が始まります。粒が揃った、完熟した豆(レッドチェリー)だけを手作業でより分けます。これは、女性が中心。そして、湧き水の出る場所、または給水タンクまで運んで脱穀作業。これは、男性が中心。この時間になると、女性たちは夕飯の準備に家に帰ります。午後7時か8時ごろ、やっとその日の作業が終了です。その後、発酵の2日間が終わると、発酵して出てきたぬめりを水でしっかり洗い落とし、3日間の乾燥作業が待っています。そうしてできた、パーチメントと呼ばれる状態のコーヒー豆は、今度は輸出作業を待ちます。

湧き水を使った家族総出の脱穀作業

湧き水を使った家族総出の脱穀作業
(C)PWJ/Hibiko SHIBATA

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