ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2007.6.1

現地スタッフが農協研修のため来日

東ティモール 海外人道支援

コーヒー生産者組合「カフェ・タタマイラウ」の組織強化を進めるピースウィンズ・ジャパン(PWJ)東ティモール事務所の現地スタッフ、ジュスティーノ・ダ・コスタ・ソアレスが来日し、2カ月あまりにわたって、日本の組織化・高度化された農業生産者組織の活動や役割について研修を受けています。PWJも、ジュスティーノ自身も、この研修が今後の組合の発展に役立つことを期待しています。

受講しているのは、JICA(国際協力機構)の受託研修として財団法人アジア農業協同組合振興機関(IDACA)が実施しているグループ研修「農村経済活性化に果たす農協の役割」。農協の組織や事業概要、その歴史をはじめ、農協による営農指導の方法や流通・販売の仕組み、金融制度、女性を対象にした取り組みや起業活動など、幅広く学びます。講義だけではなく、実際に農協(JA)や加工場なども訪問する現地研修も含まれています。また農林水産省や県、農業試験場など行政の訪問・施設も組み込まれています。
IDACAは、1962年に全国農業協同組合中央会が開催したアジア農業協同組合会議をきっかけに、農協や政府によって1963年に設立され、農協の国際協力事業の一環として海外の農業関係者の受け入れ・研修を実施。「農協の役割」の研修は、各国の農協組織育成にかかわる行政関係者や関連した活動をしているNGO、農業組織が主な対象となっています。

国内避難民キャンプで調査を行うジュスティーノ(2006年6月)騒乱直後、バリで金丸智昭らと会議をするジュスティーノ

写真左:国内避難民キャンプで調査を行うジュスティーノ(2006年6月)
写真右:騒乱直後、バリで金丸智昭らと会議をするジュスティーノ(右)
(C)Peace Winds Japan

ジュスティーノは、1999年にPWJが東ティモールで支援活動を開始した当初からPWJスタッフとして働いていて、現地スタッフのなかでは最も重要な立場にあるスタッフです。コーヒー事業でも技術指導はもちろん、組合の組織強化を先頭に立って進めています。2006年の騒乱では「東側出身者」というレッテルを貼られ、ディリ市内の自宅を破壊されてしまいましたが、意欲をなくすことなく仕事を続け、仲間からも厚く信頼されています。コーヒー生産地のレテフォホに赴くことも難しくなり、ディリから指示を出すことが多くなっていましたが、今後の組合づくりに向けて総合的なトレーニングを受ける好機と考え、今回の研修受講が決まりました。
5月上旬から始まった研修も中盤。ジュスティーノは、ラオス、ネパール、パキスタン、フィリピン、ベトナムなど各国からの研修生と一緒に、将来の生産者組織の発展をめざして学習しています。休日となる週末には、PWJ東京事務局で東ティモール事業にかかわっているスタッフと食事をして息抜きをすることもあります。

一時帰国中の芝田響子らと東京・新宿で

一時帰国中の芝田響子(左)らと東京・新宿で
(C)Peace Winds Japan

ジュスティーノは「今回の研修で身に付けた知識や研修でできたネットワークを、東ティモール事業の発展やコーヒー生産者組合の強化のために生かしていきたい」と熱っぽく話しています。
※PWJの東ティモールコーヒー生産者支援事業はJICAの協力を得て進めています。

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