ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2007.5.17

現場に入れなくても「心はいつも家族の一員」

東ティモール 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)がコーヒー生産者支援を続けているエルメラ県レテフォホ郡に、今年もコーヒー豆の収穫の時期が迫ってきました。2006年春に首都ディリで起きた騒乱から、ちょうど1年。痛手を乗り越えて活動してきた生産者組合「カフェ・タタマイラウ」のメンバーたちは、総会で新リーダーたちを選出し、騒乱の影響で現場に入れないスタッフからの「たとえ離れていても、みんな家族の一員」という手紙にあらためて心を一つにしました。

1年ぶりに再会した組合メンバーとPWJ現地スタッフ組合ロゴ入りのユニフォームで記念撮影

写真左:1年ぶりに再会した組合メンバーとPWJ現地スタッフ
写真右:組合ロゴ入りのユニフォームで記念撮影
(C)PWJ/Hibiko SHIBATA

14万人もの国内避難民を生んだ騒乱では、PWJ現地スタッフの多くも家を焼かれ、避難生活を余儀なくされました。また、東西の地域対立を背景にした騒乱のため、東部出身のスタッフが西部のレテフォホに入れず、首都ディリから指示を出すなど不自由な活動を強いられています。現場では今も、西部出身スタッフだけで生産者をサポートしなくてはならない状況です。
一方、組合活動は「コーヒーの品質向上」から「組合の組織づくりと運営」へと重点を移しています。新しいリーダーを選出し、メンバーの結束を再確認するため、4月19日に初めての組合総会を開きました。公正な選挙の結果、12人の候補者から、代表、副代表、幹事、会計、そして会計補佐の5人が選ばれました。
総会では、決まったばかりの組合ロゴをあしらった青いTシャツのユニフォームがメンバーに配られました。会の冒頭、メンバーから絶大な信頼を得ている東部出身のPWJ現地スタッフ代表のメッセージが読み上げられました。「親愛なる組合家族の皆さんへ……。政治的なことなどに左右されず、協力して一生懸命おいしいコーヒーを作って、組合の発展と幸せな生活を目指しましょう。私は現場に入れず、皆さんと直接一緒に活動ができませんが、今もカフェ・タタマイラウという家族の一員です」。200人余りの出席者から大きな拍手が起こりました。

総会に集まった組合のメンバー総会で選ばれた新しいリーダーたち

写真左:総会に集まった組合のメンバー
写真右:総会で選ばれた新しいリーダーたち
(C)PWJ/Hibiko SHIBATA

その後、5月3日と4日には組合代表らをディリに招き、東部出身のPWJ現地スタッフとともに今後の計画を話し合いました。騒乱後のさまざまな困難を克服し、1年ぶりに顔をそろえた面々は、深く温かい抱擁をし、改めてともに活動していくことへの士気を高めました。
今年の収穫作業は6月初旬にも始まる見込み。収穫から輸出まで半年ほどの長丁場となる一連の作業では、互いの信頼と結束が何よりの力になるはずです。

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