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私たちの活動

東ティモールの人びとに美味しい国産コーヒーを-前編-

東ティモール駐在スタッフの永井です。
前回のルポで告知した通り、今回は東ティモール国内でのピースコーヒーの反響についてお伝えします。
▼前回のルポ:赴任して1年。コーヒーの「ロールス・ロイス」に挑む
https://global.peace-winds.org/news/activity/report/timor_leste/2925
|コーヒー生産国である東ティモールの人びとが、インドネシア産のコーヒーを飲んでいる!
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私が2012年4月に東ティモールへ赴任してから一年がたち、美味しいコーヒーを日本に届けるための様々な業務に携わってきましたが、ずっと疑問に思っていたことがあります。それは!
「なぜ東ティモール国内で、美味しい東ティモール産コーヒーが売られていないのか?」
ということです。
どこのレストランやスーパーに行っても美味しい東ティモールコーヒーがなく、東ティモール人は隣国インドネシア産のコーヒーを飲んでいます。
そこで、東ティモールでフェアトレードコーヒー支援を行っているPWJ現地スタッフと私はシンプルにこう思いました。

「コーヒー生産国である東ティモールの人びとに、美味しい国産のコーヒーを飲んで欲しい」

美味しいコーヒーができる条件をすべて兼ね備えたピースコーヒーのふるさとレテフォホ郡のコーヒー生産者が、心を込めて高品質なコーヒーを作る。
PWJから学んだ一次加工を自分たちで行うことにより、付加価値に見合った対価を得て、PWJがそのコーヒーを届ける。
そして世界中のコーヒー愛飲家の皆さんにおいしく飲んで頂く。
この生産から消費のサイクルを東ティモール国内にも作って支援の輪を広げたい!という挑戦が始まりました。
|まずはレストラン・ホテルで販売してもらおう!
今年のはじめから、手始めにホテルとレストランへの卸売を始めることにしました。
レテフォホ郡があるエルメラ県出身の大学生をコーヒー販売員として採用し、精力的に営業活動を開始したところ、このコーヒーは美味しい!びっくりした!という声が多く、一か月もしない間に約10社がリピーターになってくれました。
現在では、ホテルの滞在客からレストランで飲んだコーヒーをお土産として購入したいという問い合わせや、営業をかけていないレストランやホテル、そして何と国家警察の司令官からも購入の問い合わせが来るまでになり、またたく間にピースコーヒーは多くの方から支持してもらうことができました。
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現在コーヒーを販売しているホテル
今年の3月からは、いよいよ一般市民の消費の場であるスーパーマーケットへ向けた販売を試験的に始めました。その活動については、次回のルポでご報告しますので、どうぞお楽しみに。
報告:永井 亮宇(フェアトレード部)

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