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私たちの活動

赴任して1年。コーヒーの「ロールス・ロイス」に挑む

2013年4月、東ティモールに赴任して1年が経過しました。
昨年の繁忙期は、日々細かな作業に追われると共に、独立回復から10年を経たこの国で、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)がこの国でコーヒー生産者支援することの意味は何かと自問自答する日々でもありました。
現地で奮闘するPWJ永井  coffee beans 2012
左:現地で奮闘するPWJ永井                右:2012年の総輸出量は約170トン。過去最高の生産量となりました
東ティモール産のコーヒーは、世界のコーヒー生産量の中で、0.01%程度です。
世界シェアがこれだけ小さい一方で、品質があまり高くない「東ティモールコーヒー」が生産・輸出されている現状があります。
国民の4人に1人がコーヒー生産者であり、小規模生産がほとんどのこの国において、高品質のコーヒー作りを行うことがコーヒー産業・国の発展に向けては必要不可欠です。
コーヒーの実を収穫する生産者  coffee cherry
左:コーヒーの実を収穫する生産者                        右:真っ赤に熟した実だけを使用しています
そこで、東ティモールのコーヒーが目指すべきは、大げさかもしれませんが、例えば自動車産業のロールス・ロイスではないかと考えています。
世界全体の自動車製造量から比べると大手メーカーには追いつかなくても、多くの人の憧れであり、いつの時代にも愛される存在であることが大切だと思います。
「高品質」なコーヒーづくりを続けることで、おいしさを認めてもらい、いつまでも「愛されるコーヒー」になればと考えています。
生産者が高品質なコーヒーを作り、その付加価値に見合った対価を支払い、PWJが日本にコーヒー届け、消費者の皆さんにおいしく飲んで頂く。
このサイクルがどんどん加速することで、より多くの生産者が高品質のコーヒー作りを行えるようになり、産業の育成、そして今後の東ティモールの経済を支える基盤作りにつながっていきます。
子どもたちの笑顔のために  南三陸の避難所でも「美味しい」と喜んで頂きました
左:子どもたちの笑顔のために                          右:南三陸の避難所でも「美味しい」と喜んで頂きました
これからも世界中のみなさんに愛飲して頂けるようなコーヒー作りを通して、この国の土台作りに貢献していきたいと考えています。
そのための第一歩として、まずは東ティモールの人びとに「自分たちの国で作られたコーヒーは、やっぱり美味しい!」と誇りを持ってもらえるよう、国内での販売を開始しました。
次回のルポでは、東ティモール国内での反響についてお伝えします。
報告:永井 亮宇(フェアトレード部)
▼東ティモール ピースコーヒーのご購入はこちら
http://pwshop.ocnk.net/product-list/45

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