ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2020.2.12

シリアに生まれてーハラの夢

シリア 海外人道支援

2020年3月で9年目を迎えるシリア危機。戦闘によって多くの子どもたちが、学校に通うことができず、悲惨な経験から心の健康に影響を受けています。このような危機にさらされ続けることで、子どもたち世代全体が「失われた世代」にならないようにする支援が求められています。

戦渦に生きる子どもたちは、どのような経験をし、どんな夢を描いているのでしょうか。ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が2019年夏に実施したサマーキャンプにシリアから参加した2人に、話を聞きました。

ハラ(17歳)の場合

■8歳、シリア危機は悪夢のはじまり
戦闘が始まったとき、私は8歳でした。一言で言うのなら、それは悪夢のはじまりでした。
友だちや家族が亡くなってしまうかもしれない、みんな避難していなくなっちゃうかもしれない、自分は怪我するかもしれない、朝起きるたびにそんな恐怖が押し寄せるんです。死ぬことが一番いいシナリオなんじゃないかって思ったこともありました。すべてが、それまでの生活と違ってしまいました。
そのときから、「強くならなくちゃ」って、自分に言い聞かせるようになりました。
小学校4年生のときに、住んでいた町から避難して、避難先の学校に通うことになったんです。学校では一人ぼっちで、ほかの子どもたちからはいじめられました。でも、誰にも言えなかったです。きっと誰も私のことなんてわかってくれない、気にも留めないんじゃないかって思ってしまって。だから、いじめられていても、普通に振舞いました。その経験のおかげで、強くなった気がします。

■帰還、そして抱く無力感
しばらくして住んでいた町に戻り、小学校を卒業しましたが、戦闘がひどくて、ほとんど学校に通えていなかったので、良い教育を受けたいと願うようになりました。
中学生になってからは、ボランティア活動をはじめました。戦闘で死んだようになった自分の町のために、何かしたいと思ったんです。小さな子どもたちに服を配ったり、いろんなことをしました。でも、すればするほど無力感を抱くようになったんです。例えば、一人の子に服を渡すと、服を受け取らなかったその子の兄弟、近所の子、ほかの子たちはどうなるのって気になりだして。何をしても結局何にも変わらないんじゃないかって思うようになったんです。自分でも嫌になるくらい。けれど、「私は恵まれているのだから、辛いときもあるけど、誰かを助けるために頑張らなきゃ」って思い直しました。

■将来の夢
避難する前は、たくさんの夢がありました。小学校のときは、アーティストかファッションデザイナーになりたかったんです。自分の家をギャラリーにして、一日中、絵を描いて、色をつけて、布やいろんな材料を使って作品をつくりたいと思いました。
ほかには、法律家か、貧しい人たちや恵まれない人たちを助けるために勉強したいと思っていました。平和と正義を訴えるために講演する人になりたかったときもありました。この夢は今でも心の奥底にもっています。
今は、医用生体工学にとても興味があります。精神面に病気を抱えている人には治療が必要だけど、治療費は高くて、簡単に診療を受けられません。そうした人たちを助けられる方法を見つけたいんです。

■「私はサバイバー」
今の生活は、自分は望んだような生活ではないです。もちろん、いかに自分が幸運か知っているので、不満を言いたいわけではありません。けれど、満足できる生活でないのは、事実なんです。
私自身も、避難生活や戦闘下での暮らしから精神面にストレスを感じてきました。だけど、いつも乗り越えてきました。家族や友達に、とても感謝しています。私の想像以上に、私を愛してくれていることに気が付きました。そして、いま私は自分自身に誇りを持っています。私はサバイバーです。
私たちには自分の国を再建する責務があると感じています。一方で、すでに遅いのではないだろうか、再建は難しいのではないだろうか、とも考えていました。でもサマーキャンプで、仲間が新しいアイデアをいろいろ提案してくれて、とても勇気づけられました。

私は夢見がちかもしれないけれど、いつか自分の夢を実現させたいと思っています。

※Jawadへのインタビューは後日掲載。

 
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