2018.10.22
シリア
海外人道支援
シリア国内では、戦闘で避難を余儀なくされた人々は今、かつて住んでいた場所へ戻りはじめています。しかし、空爆など激しい戦闘で家が壊され、修繕をしなければ安心して暮らせない状態になっていることが少なくありません。
その一方、戦闘で一家の働き手を失っていたり、避難中には仕事ができなかったり、紛争によって経済的にも苦しめられた人々は、家の修繕費を支払うことも難しい状態にあります。そのうえ、社会的な補償もありませんが、それでもやっぱり自分の家に帰りたいと思う人々が数多くいます。
そこで、ピースウィンズ・ジャパンは、シリア国内の提携団体と協力し、住居修繕支援を開始しました。
2018年9月、提携団体のエンジニアチームが、支援を希望する各家庭を訪問し、再び安心して暮らせる家を目指し、建物の損壊状態の調査を始めました。
家の人たちと一緒に、間取りや元の状態を確認し、どのような修繕が必要か調べます。
支援の対象は、女性の世帯主、収入がない、高齢者や子どもがいるなど、より厳しい状況に置かれている世帯から選びます。
シリアでは、いまだに多くの人々が、かつての日常とはほど遠い厳しい生活を送っています。特に、これから雨季を迎えると厳しい寒さに見舞われることになります。その時に人々が安全な空間で安心して暮らすことができるよう、PWJは住居修繕支援を進めてまいります。
*シリアの現地情勢を考慮し、関係者に危険や不利益がおよばないよう活動地域の詳細は伏せており、一部写真の加工をしています。
本事業は、みなさまからのご寄付とジャパンプラットフォームからの助成金により実施しています。今後とも、みなさまからの温かなご支援をどうぞよろしくお願い致します。
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