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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

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2012.1.13

スリランカ東部で農業用のため池を修復

スリランカ 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、スリランカ東部のトリンコマレ県で、帰還民再定住支援の一つとして、放置されて機能しなくなった農業用のため池を修復しました。内戦中、多くの人が戦火を逃れて避難したため、これらのため池は、手入れされず壊れていましたが、水門や水路、堤防を修復すれば、農業用水に使うことができます。この修復により、PWJは、内戦終結後に故郷に戻ってきた住民の生活を支援しています。

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(左)修復前:草木が鬱蒼と茂った状態
(右)修復後:より多くの水がたまるようになった (C)PWJ


PWJは、現地政府とともに選定した6ヶ所のため池を修復しました。放置されて崩れてしまった堤防を修復するとともに、高さを増して強度を高め、貯水量を増やしました。また、水門や、余分な水を流して堤防の決壊を防ぐ放水壁を修復し、必要な個所には新たに設置しました。

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(左)草木を除去し、堤防を整地
(右)堤防かさ上げ作業 (C)PWJ
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(左)堤防の側面に芝を敷き詰め強度を高める
(右)堤防上に微小な石を含む赤土を敷き詰め損傷を防ぐ (C)PWJ

各村の農業組合を通して、地域住民の修復作業への参加を促しました。自分たちの生活改善のためということで、組合の結束を固め、積極的に参加させることで、何よりも作業を通して完成後の維持管理能力を高めることを期待したものでした。
事業地の一つであるクダサルガスウェワ村のため池では、この修復作業のために農業組合が作られました。彼らの意欲とていねいな仕事ぶり、政府農業局の協力により、ため池は無事に完成しました。
現場で調整に当たってきたPWJのスリランカ人スタッフの感慨もひとしおです。放置されてジャングルと化したため池の測量から始め、修復工事の経験の全くなかった農業組合員にていねいに作業工程を説明し、足繁くモニタリングに通い、技術的サポートと激励を続けてきたスタッフの根気と努力にも拍手を送りたい気持ちです。彼らは、皆優秀で、自分たちの国で支援活動を行うことに誇りをもっています。

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(左)クダサルガスウェワため池の測量の様子
(右)修復が完了したため池 (C)PWJ

ため池が機能している農地では、11月から2月の雨季と4月から6月の乾季で、米の二期作が行われています。しかし、修復前のため池は貯水力が低く、乾季の農業がほとんどできない状態にありました。修復によって、十分な水が確保され、乾季の農業が可能となり、帰還民農家の収入が増すことが期待されます。また、ため池の貯水力アップで、雨季明け直後から乾季の作付けの間にも、雨季に溜まった土壌の湿気と貯水池の水を利用して米以外の作物(豆や野菜など)の栽培も可能になります。
PWJは、修復したため池周辺の農家を対象に、農業研修も実施しています。農家が新しい知識や技術を習得し、生産性を向上し、ため池を有効利用した乾季の稲作や、雨季と乾季の間の畑作を行うことを通じて、年間を通して安定した収入を得られようにすることを目指しています。さらに、研修内容を実践できるように、作物の種子を提供する予定です。
政府の農業局の協力を得て、農業局スタッフに研修の講師を務めてもらいました。この研修をきっかけに、行政と住民の繋がりを強め、事業終了後も、政府と住民たちの力で、生活を改善していくことが期待されます。

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(左)葉の病虫害について説明する農業局スタッフ
(右)播種機を使ってみる受益者 (C)PWJ

*本事業は、外務省「NGO連携無償資金協力」による資金や寄付金などにより実施しています。

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