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私たちの活動

ムラティブ県で3校の建設が完成しました

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、現地政府と協力して、今年2月から6月にかけて、ムラティブ県の3つの学校で合計4つの校舎(1校舎あたり5教室)を建設しました。さらに、不足している学習用資材(プロジェクター、地球儀等)も供与し、学校の再開支援を実施しました。

スリランカ北部では、内戦中に多くの校舎が壊されました。内戦終了後、避難していた住民が故郷に戻るにつれて、生徒数が増え、教室が不足しています。スリランカは教育水準が高く、小学校卒業率が98%を超えているといわれているほどです。全国統一学習到達度テストがその後の進学や就職に影響を与えることから、子どもの教育や成績に対する親の意識も高くなっています。このように教育熱心な文化であることから、内戦中に北部から避難して近年再定住した人々は、再スタートを切るにあたり子供たちによい教育を与えることを強く望んでいます。校舎建設は、このような北部の人々の、よりよい教育環境のニーズに応えるためのものです。

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完成した校舎
(C)PWJ

校舎建設は現地建設業者に委託しましたが、トイレの建設は学校のPTA組織のメンバーにお願いしました。PWJエンジニアが定期的にモニタリングを行い、政府と協力しながら工事のスケジュール管理を行い、質を高めるために助言しました。

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左上:校舎の土台を固める工事(4月)
右上:壁が完成しました(5月)
左下:屋根の設置工事(5月)
右下:生徒用のトイレも完成(5月)
(C)PWJ

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6月28日の落成式。北部州教育省長官からスピーチを頂きました。
(C)PWJ

新しい校舎の完成にあたり、生徒や教員からは、次のような言葉が寄せられました。
教員: 「PWJが建設した校舎ができるまで、生徒は木の下で勉強していました。彼らの勉強は、風、太陽、雨などで邪魔されていました。校舎ができたおかげで、子供たちは快適で安全な環境で勉学に励むことができます。PWJと日本の皆さんに感謝しています。」
女子生徒: 「これで勉強も快適にできます。校舎を大切に使っていきます。」

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新しい教室の前で話す女子生徒
(C)PWJ

折しもこの校舎建設は、日本で東日本大震災が起きた時期に行われました。スリランカの人々からは、日本が甚大な被害を被ったにもかかわらず、スリランカに対して変わらぬ支援を続けたことについての感謝の意を示される機会がよくあります。皆さまからいただいた支援は、スリランカの人々からの温かい言葉となって私たちに戻ってきているのを現場で感じながら仕事をしています。困っている人への思いやりの気持ちは、一方通行ではなく、双方向で繋がっていることを感じ入る事業となりました。

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