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ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2010.7.26

支援事業地を訪ねて

スリランカ 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、スリランカの東部トリンコマレにて2009年12月から帰還民支援を展開しています。2010年6月に、本部の事業担当の栗本が、モニタリングのため現地を訪問しましたのでご報告します。

東京から直行便で9時間、スリランカ最大の都市コロンボに到着します。コロンボからトリンコマレまでは車で6時間ほどかかります。コロンボからの長い道中、ドライバーのローカルスタッフが車窓に広がる景色について色々と説明をしてくれました。

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スリランカの風景
(c)PWJ / Kay KURIMOTO

まず、興味深かったことはコロンボを出て数時間を過ぎると各集落で名産品があること。例えば、ある村ではパイナップルが名産ということで、道路沿いに並んでいる露店では、あちらでもこちらでもパイナップルが山のように積んでありました。その次の集落では籐細工が有名で、右も左も籐細工商品が並べてあるという具合。その他にも、カシューナッツや織物などの名産品もあり、国土にしたら北海道の8割程度と言われるスリランカですが、農作物や工芸品などの産業に高い潜在力を感じました。
このような環境で自分が暮らすとしたら…と考えていると、運転していたスタッフからは「スリランカはすばらしいところだろう。私はこの国を誇りに思う」との言葉。確かに、自然が豊かで気候も温暖なスリランカですが、日本での暮らしに慣れた私には、日常生活でさえ不便を感じてしまうだろうと思ってしまっていたのでした。
しかし、窓の外を流れる景色を眺めながら、私は、彼の言った「誇り」の意味を考え続けていました。スリランカと比べたら、明らかに進んだ技術や、高い経済力を有する日本。それでも、「自分の国を誇りに思う」と、彼のようには言えない自分。
こうして自問しているうちに、国民として自国の再建に関わっていこうという気概に溢れている彼に比べて、恵まれて安定した日本に住んでいる自分は、国に対する責任や関与の気持ちが欠けているのではと、反省の念さえ覚えました。
「人道支援」というと、支援を届けるという印象が強いですが、支援を必要としている人でも自ら自分の国・地域を再建していくことに強い信念を持っていることを実感しました。そうした人びとに敬意を表するとともに、彼らと力を合わせて今後も事業を進めていきたいと強く思いつつ、日本への帰途につきました。

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PWJスリランカ・チーム
(c)Peace Winds Japan

次回のルポでは、スリランカで展開する事業のモニタリングを通じて、見えてきた現場の姿をより詳しく報告したいと思います。

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