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私たちの活動

【南スーダン】アッパーナイル州で緊急給水衛生支援を開始

南スーダン共和国(以下、南スーダン)北部に位置するアッパーナイル州では、2022年11月、同州ファショダ郡で武力衝突が発生し、コドック、マラカル、メルート郡に人々が避難を余儀なくされています。特にメルート郡は、この武力衝突が発生するより前からも避難民(Internally Displaced Persons、以下、IDP)を多く受け入れていた、アッパーナイル州の主なIDP流入地域です。度重なる洪水の被災地でもあり、給水衛生はじめ人道支援のニーズが高まる一方で国際社会からの支援は縮小し、IDPを受け入れるコミュニティも新規IDPも、劣悪な生活環境に置かれています。
 
ファショダ郡の治安悪化による新規IDP流入を受けて、メルート郡メルートパヤムでは、2022年11月にハイ・サバブIDPサイトという緊急避難所が開設されました。その後、ピースウィンズは他支援団体と共に緊急合同アセスメントを行い、特に給水衛生環境の整備が必要であることが明らかになりました。この結果を受け、ピースウィンズは、2023年4月から、ハイ・サバブIDPサイトでの緊急給水衛生支援を開始しました。
 


ハイ・サバブIDPサイトの様子
 

ハイ・サバブIDPサイトで避難生活を送る人びと

 
IDPは水の確保のため、周辺コミュニティにあるハンドポンプ式井戸を使用するか、短期の給水車による給水、ため池などからの取水に頼らざるを得ません。ため池のような不衛生な水の使用は水系感染症感染のリスクがあり、またハンドポンプ式井戸は周辺コミュニティとも共有されているため、過剰使用による破損、また水を巡るIDPとホストコミュニティ住民間の緊張の高まりの懸念があります。
 
IDPサイトの衛生環境も課題です。トイレがないために、人々は野外排泄をせざるを得ず、プライバシーが確保されない中、特に女性や子どもはジェンダーに基づく暴力に晒される危険性が高い状態に置かれています。このような状況に対応するため、安全な水へのアクセスの確保、トイレなど衛生設備の設置、また感染症の蔓延や衛生環境の悪化を防ぐよう人々の意識や行動を変えるための衛生啓発活動をする必要があります。短期で活動を行う支援団体があっても、IDPの流入が続いている限り、中長期的に給水衛生支援ニーズが増えることは確実です。加えて4月から7月にかけて雨季に入ると、豪雨により安全な水へのアクセスが困難になる可能性があるほか、野外排泄などにより衛生状況がより一層悪くなることが考えられます。ピースウィンズは、ハイ・サバブIDPサイトと周辺コミュニティにて、ハンドポンプ式井戸の改修や仮設共有トイレの建設など、洪水対策を取り入れた基本的な給水衛生環境を整備し、それらを人々が維持管理できるような基盤を作ると同時に住民の安全な水の利用と衛生行動の促進に取り組みます。
 


即席の給水所に水を汲みに集まる人びと

 
活動の進捗は、ピースウィンズのホームページやSNSで報告していく予定です。みなさまの温かいご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
 
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