ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2010.7.23

雨季の悪路の中で進む水・衛生事業

南スーダン 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、2010年度も引き続きスーダン南部ジョングレイ州において、井戸掘削とトイレの建設、ならびに学校建設を行う予定です。現在スーダン南部は雨季に入っており、道路状況が悪化しているため、事務所のあるジョングレイ州ボー郡内に活動範囲が限られています。雨が降った後の数日は特に路面が荒れるため、ボー郡内ですら通行困難な箇所が多々あり、車が泥にはまって動けず、事業地に行けないこともあります。

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連日の雨による悪路で身動きがとれない車両
(C)PWJ/Koji ARISAWA

PWJは、雨季の間に、ボー郡で井戸掘削・トイレ建設・学校建設を行う予定です。トイレについては、男女用3部屋ずつ計6部屋のトイレを5箇所に建設する予定で、現在マメール小学校とパリアック小学校にてトイレ建設を行っています。

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マメール小学校でのトイレ建設
(C)PWJ/Koji ARISAWA

マメール小学校のトイレは、壁の建設はほぼ終わり、後はドアの取付けと屋根の敷設を残すのみとなりました。学校のすぐ横で建設を進めているということもあって、休み時間に作業の様子を見にくる子供たちが多く、完成を待ち遠しそうに工事現場を眺めていました。PWJは、トイレ建設後には、学校やコミュニティを訪問し、トイレの掃除の仕方や正しい使い方、さらには衛生に関する知識を伝えるワークショップを行い、子供たちの衛生向上に努めていきます。

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パリアック小学校に建設中のトイレ
(C)PWJ/Koji ARISAWA

パリアック小学校のトイレはほとんど完成しており、壁の塗装と手洗い場の建設を残すのみです。トイレ建設の工程で、最も難しいのは、土台の建設です。トイレの使用者が直接土台を見ることはありませんが、きちんと土台を建設しないと、雨で柔らかくなった周りの土が崩れ、建物自体の崩壊につながることもあります。
今回の雨季には、今まで掘削した井戸のモニタリングについても、ボー市内で行っています。その際に問題とされたのは、井戸の周りにヤギや牛等の家畜が入ることを防ぐフェンスができていないことや、井戸周りの掃除が行き届いていないことなどでした。今回モニタリングをした箇所は、3年以上前に掘削した場所が多かったため、管理が行き届いていないところではコンクリート部分が途中で折れるなどの問題が発生しており、コミュニティごとの井戸に対する姿勢の違いを垣間見ることができました。
生活用水を井戸に頼っている人びとは、井戸の重要性をわかっているはずですが、井戸が掘削されて長年経過し、そこに井戸があるのが当たり前となってしまってからはメンテナンスを怠ってしまい、「壊れたら誰かが直してくれるだろう」と考えている人達が多いように感じました。モニタリングを続けていく中で、管理方法を再度指導するとともに、「井戸は自分たちで管理するもの」という姿勢を今一度教えていく必要性があると改めて考えさせられました。

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木のフェンスで家畜の井戸への侵入を防ぐ
(C)PWJ/Koji ARISAWA

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