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私たちの活動

保健相も参加してパリアック診療所の開所式

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が2009年5月から、南部スーダンの中心都市ジュバとジョングレイ州・ボーの町を結ぶ幹線道路沿いの町、パリアックで建設を行ってきた診療所が完成し、10月1日に開所式を開催しました。式には、ジョングレイ州の保健相をはじめ、地域や援助機関の代表者や地元の人たちが多く参加し、新しい医療拠点の開設を祝福しました。

多くの人たちが集まった開所式

多くの人たちが集まった開所式 (C)PWJ

当日は、前日までの雨でパリアックまでの道路状況が悪化するなど、開催が危ぶまれる要素もありましたが、開始時間には晴天に恵まれ次々と参加者が到着しました。開所式は地元住民の挨拶から始まり、PWJスーダン現地代表・備中哲人のスピーチが続きました。次いでボーの郡長や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の代表者からのスピーチが行われ、パリアック診療所建設に対する感謝や、「この診療所を大切に使い続ける」といった話がなされました。

スピーチをするPWJ備中

スピーチをするPWJ備中 (C)PWJ

開所式では、診療所のドアを前にテープカットが行われ、参加した人たちが診療所や併設の医療スタッフ宿舎の内部を見学しました。タイル張りの床、隙間のない壁や窓には感嘆の声を挙げる人もいて、「今まで南スーダンで見た建物の中で最も質の良い建物だと思う」というコメントもありました。
一通りのスピーチの後には、パリアックのコミュニティの人たちによる劇と踊りのパフォーマンスが行われました。リズム感のある音楽に合わせて、赤と黄色の揃いの服を着た子どもたちが踊っている様子を見ると、見ているこちらまで胸が躍ってくるので不思議です。

子どもたちの踊りのパフォーマンス

子どもたちの踊りのパフォーマンス (C)PWJ

パリアック診療所が、ここで踊っている子どもたちや、開所式に参加してくださった地元の人たち、そしてこれから生まれてくる赤ちゃんの健康に貢献できると考えると、感慨もひとしおです。

会場に来ていた子どもたち

会場に来ていた子どもたち (C)PWJ

最後にジョングレイ州の保健大臣がスピーチを行い、診療所の鍵が保健省に手渡されました。今後の診療所の運営は保健省に任されますが、PWJは今後も、診療所の質の向上をめざし、顕微鏡や血液分離機などの機材を提供することを検討しています。
※パリアック診療所の建設は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、外務省(NGO連携無償資金協力)、ジャパン・プラットフォームの協力も得て進めています。

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