ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2008.11.11

PWJスーダンの内部井戸研修

南スーダン 海外人道支援

乾期の事業入りを目前に、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)のフィールドオフィスにて、全スタッフを対象にした井戸研修を行いました。

この研修は、スタッフたちに井戸水や井戸掘削について学んでもらうことで、PWJが行っている水・衛生事業についての理解を深めてもらうことを目的にしています。講師役はPWJの水・衛生事業を担当しているスーダン人エンジニアとプロジェクト・オフィサーです。

講師を務めたエンジニアのサム

講師を務めたエンジニアのサム
(C)Yukari Nishino/PWJ

二人は最近、南スーダンの首都で開かれた、ユニセフと現地政府共催の井戸研修に参加してきたばかりで、新しく得た知識を仲間に伝えようと張り切っています。受講生は私たち日本人スタッフから、総務スタッフ、ドライバー、セキュリティーガードまで可能な限り多くのスタッフに参加してもらいました。

研修の様子

研修の様子
(右から3番目:コーディネーター西野)
(C)Ryu Sakuma/PWJ

研修の前半は、事業への住民の参加をどのように促していくかというテーマで、グループディスカッションを行いました。PWJでは、事業の各段階で住民の参加を求めています。井戸建設地を選ぶときには住民(特に使用率の高い女性)から聞き取りを行い、井戸の建設は住民と同意書を交わして行われます。建設後には、住民に対して井戸の維持管理と水衛生のワークショップを行い、引渡した後はできる限り住民みずから井戸の維持管理をしてもらっています。井戸掘削の事業を進めていくうえでも、井戸を長期にわたって適切に使ってもらうためにも、住民の参加が非常に重要になるのです。
後半は、技術面です。井戸水の正体である地下水の説明から、井戸建設地の選定方法、井戸掘削地点の確定方法、井戸掘削の工程の説明まで詳しく行われました。PWJの事業では、井戸建設地の選定や掘削後の研修やモニタリングはPWJが行うのですが、井戸掘削自体は契約したコントラクター(請負業者)が行います。そこでPWJはきちんと工事が行われて、しっかりした井戸ができるようにコントラクターを監督することになります。研修では、コントラクターによるセメントのごまかしがないか、井戸掘削の深さは十分かといった、監督の際のポイントに注目した説明が行われました。
今回、参加して驚いたことは、ドライバー、セキュリティーガードも含めた全てのスーダン人スタッフが、高い関心を持ってこの研修に望んでいたことです。PWJの活動地でもあり、PWJボー事務所スタッフのほとんどの出身地でもあるジョングレイ州の人たちにとって、水の入手がいかに身近で切実な問題であるかを表しているようでした。また研修を通してスタッフ一人一人がPWJの水・衛生事業の理解を深めてくれたことは、事業が本格始動する直前のこの時期に、チームが一丸となって新たな井戸掘削事業に取り組むためのよい準備となったと思いました。

真剣なまなざしの参加者たち

真剣なまなざしの参加者たち
(手前からスタッフ:ウェル、ジェイムス、マウット、
スーダン現地代表:備中)
(C)Yukari Nishino/PWJ

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