ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2007.8.16

ディンカ伝統のレスリングが町に復活

南スーダン 海外人道支援

8月5日の日曜日、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が事務所を構える南スーダンのボーの町で、ディンカ民族伝統のレスリングの試合が行われました。レスリングは以前はボーの町でもひんぱんに行われていましたが、毎回のように騒ぎが起きたため、行政によって禁止されました。久しぶりの開催に、約3000人の住民が繰り出し、試合に興じました。

↓クリックすると動画がみられます↓

PWJのスーダン人スタッフによると、対戦は、ボーの北方のジャレ地域に住むアボーデット、ジュエット、アリアットというグループと、ボーの町を含むナイル川流域で生活するトーンチというグループとの間で行われます。対戦したい相手がいる場合、かつては文書で相手に申し込み、相手が受けることで対戦が成立したといいます。個人の間での申し込みであっても試合は所属するグループの間の対戦として行われます。

派手ないでたちの応援部隊入場するディンカの男たち

写真左:派手ないでたちの応援部隊
写真右:入場するディンカの男たち
(C)PWJ/Kazuyoshi MISAWA

試合を知らせる伝統のドラムが町に激しく鳴り響いた後、町の中心部の広場で伝統の戦いが始まりました。獣の皮のようなものをまとった男たちが入場し、雰囲気を盛り上げるようにホイッスルを鳴らす人たちもいます。

最初に互いの手を組み合い試合は始まる

最初に互いの手を組み合い試合は始まる
(C)PWJ/Kazuyoshi MISAWA

レスリングは、最初に互いの手を組み合って、開始。持ち上げたり、足をとったりして、相手を投げ落とした方が勝ちとなります。しばらくたっても勝負がつかない場合は、レフェリーが引き分けを宣言します。次々に選手が登場し、試合は何試合も続行。豪快に投げが決まったり、短時間で勝負がついたりすると、会場を埋めた大勢の観客から歓声や叫び声が上がります。難民たちの帰還によって人口が増え、マーケットの店先に活気がみえてきた現在のボーを象徴するような盛り上がりです。

車の上にまで大勢の観客が車の上にまで大勢の観客が

車の上にまで大勢の観客が
(C)PWJ/Kazuyoshi MISAWA

混乱を懸念して日本人スタッフ(西野、三澤)は早々に引き上げました。観戦を続けたスタッフに後から聞いたところ、やはり騒ぎが発生し、重傷者や、一時的に警察に拘束された人も出たようです。

一覧へ戻る

ご支援・寄付のお願い

寄付控除について