ピースウィンズ・ジャパンは、紛争や災害などの脅威にさらされている人びとに対して国内外問わず支援活動を行うNGOです。

海外人道支援

Overseas

2007.3.4

ボー北部の草原地帯でも井戸建設へ

南スーダン 海外人道支援

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は2006年、ジョングレイ州の南ボー郡で18個の井戸建設事業を行いました。増え続ける人口をカバーするには必ずしも十分とはいえませんが、他のNGOや国際機関の支援も徐々に増えつつあることから、さらに困難な状況にある地域での井戸建設を計画しています。2007年1月に調査を行い、2月には対象コミュニティとの話し合いを行い、井戸の維持管理の関する同意書を結びました。近く、工事を開始し、雨期入りまでに20カ所の井戸を完成させる計画です。

1月に調査(ニーズ・アセスメント)を実施したのは、南ボー郡から130キロ(車で2時間半)ほど北上したところにあるジョングレイ州東トゥイッチ郡と、そこからさらに北上したドゥク郡。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、これらの郡へは、ケニアのカクマ難民キャンプから年内に25000人の難民が帰還すると予想しています。

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現在の水源である沼地と調査地点 (C)PWJ

東トゥイッチ郡の中心部、パニャゴールは10分もあれば中心部を歩き回れるほどの小さな町です。井戸を掘るのはそこから数十キロ離れた村の草原地帯。気候は南ボーよりさらに乾燥しており、乾期である2月は乾いた熱風が吹き、気温も40度を超えます。住民たちが現在、水源として利用しているのは村の近辺にある沼地などですが、これらの沼地も日を追うごとに水位が下がり、よどんだ緑色の水を残すのみとなっています。調査の過程で、そんな過酷な気候の下で生活している人びとから、「一刻も早く水が欲しい」という要望が何度も寄せられました。
また、調査の結果、地域で活動しているNGOや国際機関の数も南ボー郡に比べて非常に少なく、生活に最低限必要な水の供給支援が早急に必要であることがわかりました。また、南ボー郡へ帰還している人びとの中にも、元々は東トゥイッチ郡やドゥク郡の出身であるという人が多く、ジョングレイ州内でも今後、人びとの動きが大きくなりそうです。

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井戸事業についての合意が成立。喜ぶ住民たち (C)PWJ

こうしたことからPWJは、両郡などで井戸を建設する方針を決め、これらの郡のコミッショナーや地方政府関係者、UNHCRと協議して、次回の雨期入り(2007年4月~5月ごろ)までに南ボー郡内の2カ所を含め20カ所に井戸を掘るという計画を立てました。2月には対象コミュニティとの話し合いを行い、井戸の維持管理の関する同意書を結びました。
現地は雨期になればたちまち洪水となり、工事も、帰還の動きも止まってしまいます。PWJでは、3月中には井戸の掘削を終え、4月中にはポンプの設置と使用法のトレーニングを現地コミュニティに対して行う予定で、急ピッチで準備を進めています。

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